「千葉県浦安市で5回目となる連続不審火が発生。今回も火元はマンションの駐輪場でした。一体、だれがなんの目的で?」とMCの谷原章介が23日(2023年5月)の「めざまし8」で切り出した。
現場はいずれも、ベイエリアの集合住宅の駐輪場。わずか19日の間に5回、バイクや自転車が燃える不審火が起きた。4件目までは同じマンションの別の棟で、5件目は600メートルほど離れた別のマンションだ。
「騒音トラブルの逆恨みの可能性」の指摘も
番組は、元警視庁刑事の吉川祐二氏と共に現地を取材。吉川氏は2つの共通点を指摘した。
1つ目は、直接バイクに火を付けていること。いずれの現場でもバイクの近くにカセットボンベやガス缶のようなものが置かれていたことから「バイクなどに火をつけて、そのガソリンの勢いを使ってほかに燃え移らせようと考えた可能性が高い」と吉川氏は話す。
2つ目は防犯カメラの死角を狙っていること。「犯人は下見をしていて、マンション横の抜け道などを使って防犯カメラに映らない道を通ったのではないか」と吉川氏は推測。「この付近についてはある程度知っている人間。土地勘のある者の犯行である可能性が高い」と言う。
1~4件目の不審火が起きたマンション周辺では改造バイクの騒音トラブルがたびたび起きていたという話もあり、吉川氏は「バイクが燃えていることから騒音トラブルの逆恨みの可能性は十分に考えられる」とも指摘した。
谷原「逆恨みだとしたら住民の方はたまったものじゃないですね」
風間晋(フジテレビ解説委員)「1番のポイントは同一犯なのか、5回目は別の犯人なのかということ。それで考え方も警察の対応もずいぶん変わってくると思う。4回も前例が色々な形で伝えられると、真似しやすくなってしまう」
この点について、東洋大学社会心理学科の桐生正幸教授は「同一犯の可能性が高い」と分析。犯行を重ねる理由については「成功体験を重ね、快楽が目的になった可能性がある」と指摘した。
立岩陽一郎(ジャーナリスト)「これ、このままやっていたら人死にますよ。本人は何かが燃えて喜んでいるのかも知れないけど、これは殺人行為ですからね。そうは言ってもそう簡単に止まらないですよね。警察に委ねるのもいいけど、住民が一致団結して動かないと、なかなかこういうのはなくならない」
(ピノコ)