玉川徹、G7広島サミットは「失敗」 広島開催の意義踏まえると、成果は「若干残念だ」

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   広島で開かれたG7に、ウクライナのゼレンスキー大統領が電撃来日し、G7のすべての国やインド、インドネシア首脳との会談も行った。当初はオンライン参加の予定だったのが、広島訪問は自らの強い希望だったという。「ウクライナにとってどんな成果があったのでしょうか」と、きょう22日(2023年5月)の「モーニングショー」で、板倉朋希アナウンサーが切りだした。

  • ゼレンスキー大統領(写真は衆議院インターネット審議中継ページより)
    ゼレンスキー大統領(写真は衆議院インターネット審議中継ページより)
  • ゼレンスキー大統領(写真は衆議院インターネット審議中継ページより)

「広島ビジョンも発表され、ロシアの核使用示唆を非難しているが...」

   パネルで示した成果の(1)は「F16戦闘機の供与」。アメリカはこれまで、欧州の同盟国がウクライナにF16を供与することに消極的な立場だったが、バイデン大統領が供与を容認し、パイロットの訓練を実施するという考えを伝えた。

   成果の(2)は「インド首相との会見」で、インドはこれまで、ロシアの経済制裁に非協力的な国のリーダー格だったが、モディ首相との会談で「できる限りのことをする」との見解を引き出した。

   戦時下の大統領として母国を離れるという「異例の事態」はどのようにして実現したのか。パネル解説によると、今年3月にウクライナを訪れた岸田首相が、ゼレンスキー大統領にG7へのオンライン参加を要請。だが、大統領は対面での参加を希望し、5月14日にフランスを訪れたゼレンスキー大統領がマクロン大統領に(広島渡航の)航空機を要請し、来日がかなったという。

   G7の首脳声明では、ロシアのウクライナからの撤退に向け、ロシアに圧力をかけるよう中国に求めることも盛り込まれた。

   今回の電撃訪問の影響について、慶応大学の廣瀬陽子教授は「オンラインでは対ロ制裁で消極的なインドと話すことは難しかったが、インド首相とも会談した。戦時下に遠く離れた日本を訪問したことで、プーチン大統領は顔に泥を塗られた形」という。

   石原良純(俳優・気象予報士)「G7が世界外交の場であることを垣間見たのは久々。トランプ大統領なんて、自分のホテルの宣伝をやっていたみたいだったから。成果のひとつに、内閣の支持率が上がって、解散総選挙が近いんじゃないかということにも影響がある。ロシアの出方など様々なところに影響が出てくるだろう」

   玉川徹「今回のサミットはただのサミットではなく、『広島』で行われた。そういう意味では、失敗。(核軍縮に対する)広島ビジョンも発表され、ロシアの核使用示唆を非難しているが、すべての核を無くしていこう、軍事じゃなくて対話だという話にならなかった。ゼレンスキー大統領を呼んだことでね。僕は若干残念だと思います」

(コムギ)

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