「どうする家康」マメ知識
家康の伯父・水野信元、実は大物? その悲惨な未来と「チクられ」説との関係
<歴史好きYouTuberの視点>

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   NHK大河ドラマ「どうする家康」。次回5月21日(2023年)放送回は「第19回 お手付きしてどうする!」です。登録者数15万人を超える人気歴史解説動画「戦国BANASHI」を運営するミスター武士道が、今週原稿で最も熱く語りたい「マメ知識」は?(ネタバレあり)

  • 歴史解説YouTubeチャンネル「戦国BANASHI」提供
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上洛時にも「大名」として

   いや~乱世乱世。どうも歴史好きYouTuberのミスター武士道です。

   『どうする家康』が何倍も面白くなる歴史知識をご紹介します。

   さて、今回はニヒルなキャラクターとして面白く描かれている水野信元(演:寺島進)を解説していきたいと思います。

   水野信元は、家康の母・於大の方と兄弟であり、家康の伯父にあたります。

   信元は尾張国と三河国の境にある緒川城城主で、常に戦況に応じてどの国と懇意にするか考えねばなりませんでした。

   今年の『どうする家康』では、家康を織田側へつくよう説得していたのが印象に残っていますが、実は信元の父・水野忠政は、織田側ではなく今川派でした。

   しかし信元が家長となりしばらくすると、於大の方を松平広忠と離縁させた後に久松俊勝と再婚させ、織田方との関係強化をしています。

   家康が元康だった頃に何度か戦ってはいましたが、桶狭間の戦いを境に家康と信長の間を取り持ってくれる存在となりました。

   信元は信元の弟・信近が亡くなると刈谷城も支配することになりました。

   水野家の史料によれば、信元の支配する領地は24万石にも及ぶようになり、これは実に尾張国の半分ほどを占める大きさです。

   さすがにこれほどの大きさだったわけではないと思いますが、しかし、信元は信長のただの家臣というには大きすぎる領地を持つ味方だったことは真実だったと考えられます。

   そして、信元の役割も大きなものでした。

   三河一向一揆時には仲介役として登場したり、1568年の上洛の際には浅井長政でさえ信長の家臣として扱われていたのにも関わらず、信元はいち大名として扱われているようです。

   1574年の足利義昭による打倒信長のための御内書も信元に届けられていました。

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