千葉県浦安市のマンション駐輪場で14日(2023年5月)、火災が発生した。このマンションでは3日と13日にも火災が発生、バイクや自転車など30台以上が被害に遭っている。火災現場では、3件ともカセットボンベのようなものが置かれていたという証言も出ている。警察では現場に火の気がないことから連続放火事件として捜査を進めているが、身の回りで同じような火災が起きた場合はどうすればいいのか。今日16日「ZIP!」は火災発生時の対応について専門家にスタジオで話を聞いた。
屋内消火栓の使用方法も紹介
まず今回の火災について、放火の可能性はあるのか。
坂口隆夫さん(市民防災研究所理事)「12日間で3件。同じマンション、カセットボンベということで、きわめて同一犯による連続放火火災の可能性が高いと思う。駐輪場は誰でも入ることができるため十分下見もできる。防犯カメラもついていないことを調べた上で火をつけたと思う」
森圭介アナウンサー「どういった犯人像が予想できますか」
坂口隆夫さん「この地域に詳しい。マンションに恨みがあることも考えられるが、私は愉快犯、現場に戻り野次馬としてみていると思う。同じ建物に複数回放火するのはレアケース」
森圭介アナウンサー「カセットボンベはどのように使っていると思われますか」
坂口隆夫さん「一つはカセットボンベをオートバイなどの上において、可燃性の液体を撒いて火をつける。もう一つはカセットボンベのガスに火をつけて火炎放射器のようにつかう。いずれにせよ火災を大きくしようという意図があった」
では、火事が起きた時はどうすればいいのか。番組では火災直後に消火器を持って駐輪場に駆けつける住民の様子も報じている。
坂口隆夫さん「これが初期消火なんです。ただ、これだけ燃えているので、何かが破裂して受傷する恐れがあるので十分注意する必要がある」
火災発生時は、まず「火災の周知」が最重要。その後できるだけ早く「119番通報」し、可能であれば「初期消火」を行う。初期消火が不可能となる目安は、駐輪場であれば自転車などが複数台燃えている、屋内の場合は炎が天井付近に達しているなど。これを超えると初期消火ではなく避難を優先すべきだという。
番組では、屋内消火栓の使用方法も紹介した。
坂口隆夫さん「これは一人では使えない。最初にホースの上にあるボタンを押す。これでポンプが回り非常ベルが鳴る。そのあと一人がホースとノズルを持って伸ばす。もう一人がバルブを開けると水がでる」
森圭介アナ「この(消火栓の)扉を開けたことがない人が大半じゃないかと思います。扉をあけて(バルブを)回せば水が出るというわけではないんですね。ボタンを押すと水が出るとともにベルが鳴るので、(火災を)周知することもできる」
水卜麻美アナウンサー「消火器がどこにあるのか、今住んでいるところ、消火栓がどこにあるのか。恥ずかしながら想像がつかないのですぐ確認します」
初期消火は、火が小さなうちは水やジュースなどを口に含んで、霧状にして消したり、ホウキを水で湿らせて火を叩くなどの方法がある。ただし、てんぷら油火災では水をかけると激しく燃え上がるので注意が必要だ。
(みっちゃん)