千葉県市川市が先月(2023年4月)、市内の江戸川で獲れるカキの殻を河川敷などに捨てる人が増えて、ケガや船の損傷事例も増えたことから、投棄を禁止する条例を作った。5月16日の「モーニングショー」では、コメンテーターの玉川徹が「チェックもされていない。(採取も)即刻やめてほしい」と直言した。
国と市川市は約6年前、約14トンの牡蠣殻を国の予算で撤去した。しかし、再び約50トンの殻が堆積して河川敷が使えなくなり、殻で負傷者が続出、殻が河川に流出して、船のスクリューが損傷する事故もあった。
羽鳥慎一「条例を作ってこれから、どう変わるのか」
このため市川市は先月、「カキ殻投棄禁止」の条例を施行。10月からは、違反者に対し5000円の過料を徴収する。条例が施行されたにもかかわらず、川原ではカキをむいて捨てる人の姿が目立つ。土手に新設された看板には、「カキの貝殻放置は迷惑!とったカキの殻は持って帰りましょう」(江戸川放水路水面等利用者協議会)と書いてある。
河川敷に牡蠣殻を投棄した女性を、警察が連行する事態にもなった。女性を注意して警察に通報した男性は、「(不法投棄の人は)総数で言うと100人はいると思います。明らかに個人の食べる量ではなく、どこかに卸している」。市川市の担当者は、「現在は条例の周知や、注意喚起のパトロールをしている段階。効果はまだだが、今後に期待している」。
MCの羽鳥慎一「条例を作ってこれから、どう変わるのか。自分で食べるだけの量ではないんでしょうね」
玉川徹(テレビ朝日社員)は「条例では、カキをとる行為はマルで、殻を捨てる行為はバツですけれど。当局に聞いたら、(採るのも)お勧めはできない、と言っているんですよね」「食べるために採るわけでしょ。なおさら売るために、たくさんとってもいる。誰が食べるか分からない」「カキは、汚れたところにいても全部浄化するんですよ」
MCの羽鳥「そうですね。カキのおかげで水がきれいになるんですね」。
玉川「ということは、汚いものはカキが食べるということですから、川に何が流れているか分からないところで、ウイルスだったらお腹が痛くなったくらいで済むかもしれないが、植物性プランクトンのなかには貝毒を蓄積するものもある。もし、それも含まれていれば最悪、死に至る」
「だからこそ、カキをとる漁業者は現場に貝毒が発生しないかを、厳密にチェックする。もし出ている時には取らない」「市場に出回っているカキは、それだけ厳密にチェックしているんですよ。それをわれわれは食べている」「ここはだれもチェックしてないでしょ。大量にとったものを、どこかに卸して、お店に出してるってことじゃないですか」「ぼくは、即刻やめてほしいと思います」。
(栄)