今週金曜日(2023年5月19日)から3日間の予定で開催されるG7広島サミット。なぜ広島で開催されるのか?そもそも何のために行われるのか。今日15日の「ZIP!」では「?よミトく!」コーナーで広島サミットの注目ポイントを詳しく読み解いた。
司会の水卜麻美アナウンサー「G7とはグループオブセブンの略で、フランスやアメリカ、日本などの主要7カ国とEUの首脳が参加して毎年開かれる国際会議のことです。今年は日本が議長国になっていて、日本でサミットが開かれるのは7回目ということになります。参加が危ぶまれていた米バイデン大統領も予定通り出席すると表明しました」
警備にも注目
なぜ広島で開かれるのか。法政大学大学院の白鳥浩教授によると、広島サミットのテーマが「平和」だということ。岸田首相は「ウクライナ侵略で核兵器使用リスクが高まる中、広島ほどふさわしい場所はない」と発言している。今回のテーマには核兵器による威嚇・使用を断固として拒否する意思を世界に示すことがあるという。核保有国であるアメリカ・イギリス・フランス首脳が核兵器被害の状況に触れるのは大きな意味があるとして、G7首脳が揃って広島平和記念資料館を訪問するかも注目が集まっている。
開催直前の広島の様子はどうか。広島市内には全国から集まった警察車両や警察官の姿があちこちに。上空には警備のためとみられるバルーンも配置されるなど厳戒態勢。サミットの主会場はグランドプリンスホテルが建つ宇品島だが、市街地とつながる橋が一本だけと、警備のしやすさから選ばれたという。交通規制で観戦が困難なことから広島カープは2週間本拠地マツダスタジアムで試合を行わないなど、プロ野球にも影響が出ている。一方、開催に先立ち、地元住民などによる清掃活動も行われている。
もう一つの注目ポイントは食事。2016年の伊勢志摩サミットでは、伊勢海老のクリームスープやアワビのポワレ、松阪牛のフィレ肉など地元の食材がふんだんに使われた。サミットでは食事も仕事の一環。ワーキングディナーは片手にペンを持ちながら食べられるよう、「食べにくいものを避けてほしい。ひと口で食べられる大きさに切ってほしい」といった要望があったという。
合計7点の記念品からなる代表団へのおみやげにも注目。G7ロゴの入ったサミットバッグには福山市の備後デニムを使用。平和記念公園の折り鶴を再生して作られたメモ帳にはお好み焼きのコテの絵柄があしらわれている。
水卜麻美アナ「こういったものを通じて、平和へのメッセージを世界に伝えていくことになります」
風間俊介(タレント)「首脳陣へのおもてなしが大事なのと同時に、やはり大事なのが警備の強化だと思う。安全にこれから人類の未来のことを話し合う。首脳会議が有意義になる、そのプラスアルファにおもてなしが存在すると思うと、有意義な会議が行われることを願います」
(みっちゃん)