<1年前のワイドショー>日本での物価は、昨(2022)年の2月ごろから急激に上昇しました。原油などの資源価格の高騰や円安、ロシアのウクライナ侵攻の影響などで、増加した生産コストを価格に転嫁する動きが広がっていきました。昨年の今ごろのワイドショーでも、暮らしに直結する値上げ関連の話題が多くなっていました。
食品、電気、ガソリン...
(J-CAST)ワイドショー通信簿の「食材値上がりが給食を直撃(略)」(2022年5月13日、TBS系「THE TIME,」)は、学校給食でメニューを安いものに変更したり、給食費を引き上げたりする自治体が相次いでいる、と報告しています。
東京23区のうち杉並区など3区で給食費1食あたり2円~15円値上げしたそうです。値上げをしない代わりに、安い食材に置き換えて対応している熊本市の例も。クリームスープの食材は、鶏モモ肉から安価な鶏ムネ肉にし、月2回以上出していたデザートはサイズを小さくして年数回にしたとあります。
こうした対応をしている自治体は、現在はもっと増えているのだと思います。
「スシローも10月から...値上げ相次ぐ(略)」(同13日、テレビ朝日系「モーニングショー」)は、回転ずしのスシローが10月(2022年)からの値上げを取り上げていました。1984年の創業以来、最低価格1皿100円を続けてきて、38年間で初の値上げです。100円の皿は120円になる、などとあります。
それ以外にも、餃子の王将、ケンタッキーフライドチキン、日清食品、ヤマザキパンなどでも値上げされると取り上げ、食品以外にも、電気、ガス、ガソリンの値上げもあり、家計の負担は増え続けるとして、経済評論家・加谷珪一氏の試算では平均して年間8万円以上の負担増となると予測していました。
記事では、日本以上に値上がりが進んでいるアメリカの話題も取り上げています。
テレビ朝日ニューヨーク支局長も「家賃は24%上昇」し、自宅アパートが月31万円から48万円に値上がりしたといいます。肉・魚・卵は14.3%、中古車は22.7%、ガソリンは43.6%値上がりしていると伝えていました。スーパー内を紹介しながら、卵12個入りが650円に、トイレットペーパー12ロールが1200円から2200円になっていると伝え、「トイレに行くのもためらってしまうほどです」と訴えていました。
総務省によると、2022年度の平均消費者物価指数(変動幅が大きいため生鮮食品を除いた指数)は、前年度より3.0%上昇、1981年度以来41年ぶりの水準に。また今(2023)年3月の「生鮮食品を除く食料」をみると、22年の同月より8.2%上昇し、1976年6月以来、46年9カ月ぶりの水準となっています。値上げはまだまだ続くとみられます。
(コムギ)