「めざまし8」司会の谷原章介が「東京ビッグサイトで今日12日(2023年5月)まで開催されている日本最大級のAI展示会。私たちの生活に役立つ最新技術とは――」と切り出した。
東京ビッグサイトの「AI・人工知能エキスポ」会場内は多くの人でにぎわっていた。会場の案内もAIキャラクターが行い、チャットポッドや映像から障害物を学習するAIロボットなど最新技術が250種類近くが集結した。
谷原章介「僕らの仕事がなくなってしまうかも...」
政府もAI活用に本腰を入れている。5月11日にはAI戦略会議の初会合が行われ、岸田文雄首相は「AIには経済社会を前向きに買えるポテンシャルとリスクがある。G7議長国として共通理解やルール作りのリーダーシップを発揮することが求められている」と話した。
倉田大誠アナがこの展示会で紹介されている機器を紹介。まずはAIが高齢者を見守るシステム。AIが利用者と対話をする中で学習し、良き話し相手に成長するもの。異変や感情を読み取り、認知機能まで計測できるという。
PwC Strategy&パートナーの唐木明子は「今は認知症も初期に見つければ治療ができつつあるので、すごく意味がある。寂しさは認知にダメージを与えるので、そこを補ってくれるなら意味があると思う」と話す。
続いて倉田アナが紹介したのは、AIが自動的にPR動画を作ってくれる機器。文章を入力するだけでアバターがPRする動画を作ることができるというもので、CGで作られた韓国の尹錫悦大統領の映像が選挙向けの演説をするなど、利用されているという。
これを見た谷原が「僕らの仕事がなくなってしまうかもしれません」と言うと、倉田アナは「はい。特に私の仕事なんて、なくなってしまうかもしれません」。
お笑い芸人のカズレーザーは「ドラマの作り方も変わるかもしれない」と指摘したうえで、「ただ、AIはいろいろ作ってくれるけど、消費者にはなってくれない。人間は楽しむ側に立てばいいと思う」とコメント。これに谷原は「なるほどね。お笑いはいちばんAIが苦手な分野かもしれませんね」とコメントしたが、カズレーザーは「いや、マジでAIの大喜利って強いんですよ」と答えてスタジオは爆笑した。
ゲスト解説の東京大学大学院教授でAI研究の第一人者でもある松尾豊氏は「現在展示会に出品されている機器は、数年後には私たちの日常生活に入ってくる。便利になる一方でリスクも出てくるので、ルールやガイドライン作りが必要になってくる」と指摘した。
(バルバス)