「昨日の夜(のこと)ですね、SNSなどで見た方も多いと思いますが」と、11日(2023年5月)のTHE TIME,で司会の安住紳一郎アナウンサーが切り出した。沖縄や鹿児島・奄美地方で夜空を走るオレンジ色の飛行体が目撃された。
中国ロケットの残骸か
沖縄県うるま市で撮影された映像には、マンションの上空でキラキラと光の線を引いていた。「ロケットじゃない? ミサイルじゃない?」の声がまじる。天然の流星・火球にしては非常に長い時間を飛んでいたという。
安住「ちょっと夜、空を見上げてヒヤっと、落ちてきたら怖いなと思いますよね。いったいなんだったのか、ということですが?」
江藤愛アナウンサーが「はい」と応じ、識者の見解が紹介された。
平塚市博物館の藤井大地学芸員は「火球は(見えるのは)本当に1秒に満たない」として、長くゆっくりと光っていた点から人工衛星やロケットの残骸の落下が疑われると指摘。中国が去年11月に打ち上げたロケット「長征3号」の残骸であった可能性があり「大気の影響で高度を下げ、最終的には濃い大気にぶつかり消えていく」そうだ。
それが燃えつきたのか、海に落下したのか。中国のロケット残骸をめぐっては去年、残骸を回収しようとしたフィリピン海軍が中国側の妨害を受け、2020年には破片がアフリカ西部のコートジボワールに落下、建物被害が出た。空の上まで、お騒がせな国ではある。
(あっちゃん)