きのう(2023年5月9日)ロシアで行われた対ドイツ戦勝記念日の軍事パレード、今年は異例なほど規模縮小された。「参加した戦車はなんと1台だけだったというのです。その理由とは?」と、10日のTHE TIME,で司会の安住紳一郎アナウンサーが問いかけた。
「攻撃への準備を進めるためか、余力がないことの現われか」
パレードはモスクワの中心にある「赤の広場」で、日本時間のきのう午後4時すぎから始まったが、21都市で開催中止、外国メディアには厳しい取材制限。例年なら、多くの戦車や航空機、最新鋭の兵器が登場する戦力誇示の場だが、きのう兵士に続いて現れたのは第二次大戦で活躍した古い戦車「T34」1台で、「ちょっと減らしたとかでなく、大幅に減らしています。強力な兵器はほとんどなく、今回は戦場を優先したということだと思います」(軍事ジャーナリストの黒井文太郎さん)といった状態だ。
安住「攻撃への準備を進めるためか、余力がないことの現われか」
プーチン大統領は10分近い演説で「祖国に対し再び本物の戦争が開始された」と、自分たちが一方的にウクライナに侵攻し、病院からスーパーまで無差別に爆撃しつづけている破壊行為を棚に上げ、欧米非難をしまくった。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はこの日、キーウを訪問したフォンデアライエンEU委員長と会談し、ロイター通信によると、激戦地バフムトについて「ロシアは対ドイツ戦勝記念日までの制圧に失敗した」と述べたそうだ。
(あっちゃん)