天気大荒れ 南も北も「様々な現象」はなぜ?(モーニングショー)

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   北海道の根室では8日(2023年5月)、桜の木に雪が舞い、岩手県軽米町では、チューリップの花びらに雪が積もった。兵庫県では、大雨の影響による土砂で車が埋まった。列島大荒れの天気はなぜ? 9日の「モーニングショー」が解説した。

   暦の上では「初夏」だが、青森県の酸ヶ湯温泉では8日早朝、吹雪だった。この日の積雪は43センチ。八戸自動車道には除雪車が出動した。秋田県鹿角市では、桜の花に雪が積もった。岩手県葛巻町では、山すその一面の白銀の世界に、数十匹の鯉のぼりが泳いでいた。

  • さまざまな影響が(写真はイメージ)
    さまざまな影響が(写真はイメージ)
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大雨、5月の雪...

   一方で、兵庫県伊丹市では、大雨で堤防が決壊、3台の車が土砂に埋まった。8日未明、大雨で天神川の堤防が決壊。夜明けには、流されてきた土砂で道路は埋まっていた。決壊した堤防は補強工事で川幅を狭めていて、雨量が少ない5月末までに工事を終える予定だった。

   東京・渋谷でも夕方に気温が急降下。夜になると通行の若者たちにダウンジャケット姿も見られた。

   気象予報士の片岡信和は「日本列島はタテに長いので、北には強い寒気が入り込んで、南には夏さながらの湿った空気が流れ込んできた。様々な現象が起きました」。

   日曜日に日本列島を覆った雲は、夏のような暖かい空気からの活発な雨雲で、本州では今年に入って初めて土砂災害警戒情報が発表された。昨日までの48時間雨量では、5月の観測史上1位となるところが多かった。能登地震に襲われた石川県珠洲市でも117ミリと、地震が発生した後に、平年5月の一カ月分が一気に降った。千葉では152ミリ、長崎では167ミリだった。一方で盛岡では、31年ぶりに5月の雪が降り、岩手県の奥中山では積雪3センチを記録した。

   6日土曜日午前9時現在の天気図を見ると、南からの「暖湿流」が四国から能登半島まで伸びる形で入り込み、その水分がほぼすべて活発な雨雲につながったようだ。一方で、上空の5000メートルには、日本海に寒気が流れ込んだ。日本海から日本列島沿いに津軽海峡を横切って伸びていた寒冷前線は、日曜日に大雨を降らせた後、週が明けた9日月曜日の午前9時には三陸沖の太平洋に離れた。この三陸沖の低気圧がなお活発で、この北側を零度以下の強い寒気・東風が回り込んで、季節外れの雪を降らせる結果となった。

   片岡予報士は「現在、低気圧は離れて天気が回復しているとはいえ、路面凍結している所が多いので、安全運転を」

(栄)

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