今日8日(2023年5月)から、新型コロナウイルスの分類が季節性インフルエンザと同じ5類へと変更される。法律上の位置付けが変わることで医療体制はどうなるのか。飲食店などでは対応に変化があるのか。「ZIP!」では取材を交えて詳しく報じた。
昨夜8時の羽田空港では、消毒液の撤去作業が進められていた。全日空ではロビー・ラウンジの消毒液70個やサーモグラフィー8台を撤去、客室乗務員が食事などを配る際に着用していたビニール手袋も外すとしている。東京ディズニーリゾートではレストルーム以外のパーク内消毒液を撤去。サンリオピューロランドも、今日からキャラクターとの握手やハグなどふれあいを再開する。
風間俊介「自分と違う考えを持っている人を...」
飲食店の対応はどうか。番組が取材した都内のビアレストランでは、スタッフがマスク着用についてミーティングを行ったところ「指示が聞こえにくい」「接客面で笑顔が大事」などマスクを外したいという声が出る一方、「コロナが実際に増えている」と慎重な意見も。結局この店ではホールスタッフのマスク着用継続を決めた。
医療機関の対応も大きく変わる。都内の「いとう王子神谷内科外科クリニック」では、発熱外来の患者を区切るために使用していたパーティションの一部を撤去。コロナ患者以外の受け入れを増やしていくという。
「?よミトく!」コーナーでは医療の変化について3つの視点からさらに詳しく解説した。
まず医療体制。コロナの症状がある場合、昨日までは感染症指定の医療機関や発熱外来を受診する必要があったが、今日からは規定上すべての医療機関で診察・入院が可となる。もっとも、一気にすべての医療機関が対応できるわけではなく、今日時点で対応可能な医療機関は5%ほど増える程度とみられている。
「外来を診ることでクラスターが起こるデメリットのほうが大きいと判断するところもある。対応する医療機関はそんなに増えていない。重症化リスクのない人は自分で検査するのが前提になる」(松本哲哉・国際医療福祉大学教授)
これまで公費負担だった医療費も今日からは他の病気と同じ自己負担に。保険診療で窓口負担が3割の場合、外来医療費は最大4170円という試算が出ている。一方、モルヌピラビルなど高額な治療薬については、今年9月まで無償が継続される。
これまで7日間の外出自粛が求められていた療養期間も、今日からは5日間外出を控えることが推奨となる。5日過ぎても症状がある場合は、改善してから1日経過が求められる。濃厚接触者は特定せず、外出自粛もない。
風間俊介(タレント)「いろいろ形が変わってきているんですけど、この3年間我々の中心にあったのはコロナウイルスだった。それが中心ではなくなるのはすごくいいことだと思う。それと同時にルールが変わっていくと、自分と違う考えを持っている人たちがたくさん出てくる。自分と違う考えを持っている人を非難したり攻撃したりすることがないといいなと思います」
(みっちゃん)