ゴールデンウィーク(GW)といえば、ワイドショーの一番の話題は道路の渋滞だ。「申し訳ないですけど、先生のお顔を見ると、あーっ、と思ってしまいます」ときょう3日(2023年5月)の「モーニングショー」でMCの羽鳥慎一が紹介したのは、解説者として出演した東京大学先端科学技術研究センターの西成活裕教授。コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日社員)も「西成という言葉を季語にしていいくらい」と続けた。渋滞学の第一人者だ。この時期は、引く手あまたとあって、「私もスケジュールが渋滞しています」と苦笑いしていた。
羽鳥慎一「でも、一番いいのは...」
ことしのGW後半は、東名高速、中央道など主要高速道路はいずれも下りのピークがきょう3日朝、上りのピークは5日の午後で、東名高速は御殿場ICから横浜町田ICにかけて50キロの渋滞が予想されている。
西成教授によると、渋滞の主な原因は上り坂や合流地点で発生する「速度低下」だ。渋滞回避策としては、「車間距離を40メートル以上空けて、なるべくブレーキを踏まないようにすること」と「不必要な車線変更をしないこと」が重要だ。「隣の車線は早く見えますが、いいことはほとんどありません」と西成教授。
羽鳥「(渋滞中は)『あのナンバーの車より先に行ってやろう』とか『さっきのやつが左から抜いていった』と勝手にライバル決めちゃいますよね。でも、一番いいのは車線変更しないことです」
さらに、渋滞を呼ばない合流のコツは、合流レーンの先頭まで進んで1台ずつ交互に入る「ファスナー合流」だ。西成教授によると、ドイツでは交互合流法という法律があり、交互に合流しないと罰金が科せられるという。
これに玉川が「でも、一番先まで行って入ろうとすると、強欲に行けるところまで行ったみたいで、失礼なんじゃないかという気持ちが働いてしまう」と言うと、浜田敬子(ジャーナリスト)も「わかる、わかる」とうなずいていた。
では、渋滞にはまってしまったらどうすればいいのか。
西成教授の対策は、「車線は左側」「一般道には降りない」。さらに、最新の交通情報を把握しているリムジンバスの後ろを走るのがコツだという。
西成「(飛行機に遅れないよう)リムジンバスは、どの車線が早いかまで、ひんぱんに無線でやりとりしています」
羽鳥「リムジンバスには最新の情報が詰まっていますが、追いかけて無理な車線変更しないようにしてください」
(キャンディ)