NHKの朝ドラ「らんまん」5月2日(2023年)放送回。演説会に参加し、収監されてしまった万太郎(神木隆之介)。厳しい拷問を受けている早川逸馬(宮野真守)のところへ連れていかれ、仲間と認めろと問い詰められる。(ネタバレあり)
釈放の際に...
非情な拷問を受けながら早川逸馬は、渾身の大芝居をうって万太郎を罵倒。赤の他人であると突き放した。命がけで万太郎を守ろうとした逸馬の気持ちに万太郎は気づき、その場を耐えしのぶ。
一方、竹雄(志尊淳)から話を聞いたタキ(松坂慶子)が、高知の警察署に万太郎を助けに登場。ドタバタと慌てふためいて、わき目も触れずにやってきたのではない。きわめて落ち着いて署長が昔馴染みというタキ。勇ましい態度で揺らぎがないのは、さすが高知を代表する峰屋のトップである。
万太郎が、思いのほか早く釈放されると、なんと警察官が万太郎を「能無し」呼ばわり。するとタキは火が付いたように啖呵をきって「孫を能無し呼ばわりしたら許さん」と怒鳴り飛ばした。ひるむ警官に観ている方もスッキリ。「松坂おばあちゃん 啖呵カッコいい?」「おばあちゃん言うたれ言うたれ!!!!!!」「水戸黄門スタイルのおばあちゃん名言 たまらん」などとネットでも称賛する声が寄せられた。
峰屋を守り抜いてきた女性として自負があるのは当たり前。家族を守る姿勢は中途半端ではない。伝統を守ってきた人の厳しい言葉である。万太郎が「恵まれている」と自分で言っていたが、このような人のもとで育ったことは幸福であるといえるであろう。万太郎は、逸馬にも、タキにも感謝の気持ちで一杯のはずだ。
さてさてタキの地元の大コネクションで釈放された万太郎。一見落着であるが、万太郎の植物学人生はまだこれから。東京に向けてどんな展開が待っているのだろう。期待したい。
(Y・U)