地方選挙が集中する統一地方選は、23日(2023年4月)に後半戦(市区町村長など)が行われました。同時に行われた衆参5つの補欠選挙は、自民党が4勝1敗と多数をとりましたが、実は接戦が多く野党の乱立にも助けられた格好でした。
自民が勝ったのは、衆院の山口2、4区と千葉5区、参院は大分選挙区。しかし、衆院和歌山1区では維新公認の女性候補(41)が初当選し、直前に岸田首相に爆発物が投げられた中でも、維新が勢いをみせました。
「26歳」にも注目
(J-CAST)ワイドショー通信簿の「玉川徹『自民4勝1敗も接戦多い』への分析と感想とは」(24日、テレビ朝日系「モーニングショー」)では、ジャーナリストの田崎史郎氏が「(自民は)支持率が上昇する中で苦戦を強いられた」といい、維新について「勢いは止められない。早期解散に慎重論が強まるだろう」と分析したとあります。
玉川徹さん(テレビ朝日社員)は「得票数を見ると結構接戦が多かった。消極的な選択、という感じがする」「このままでいいのか、に対する答えを国政で提示できる有力な野党の存在が必要なんじゃないか」などと感想を語っています。
市区町村長選でも話題がありました。「26歳『新市長』に『すごい。この人すごいよ』(略)」(25日、フジテレビ系「めざまし8」)は、26歳で兵庫県芦屋市の市長選を制した高島崚輔氏を紹介しています。
名門進学校から東大を経てハーバード卒。高島氏は高校2年から芦屋市で市民活動をやっていたこと、芦屋市内でNPO活動をしてきたことなどがきっかけで、芦屋市長選に立候補したとあります。
番組にリモート出演した高島氏を前に、ジャーナリストの立岩陽一郎さんは、最初「失礼な言い方ですけれど、ハーバードって大したことない」と切り出し、「アメリカはまさに地方自治の国。ボストン市長は本当に住民との対話を重視している。そういうことをやって欲しい」と注文すると、高島氏は「実は、大学のゼミでボストン市長に教わっていたんです」。立岩氏は一転、「すごい。この人すごいよ」と驚いていたようです。
「最年少市長、女性議員の活躍...(略)」(25日、日テレ系「ZIP!」)は、女性議員の躍進も取り上げました。今回は市議選当選者の女性割合が21.95%と初の20%超え、女性の当選者数も1457人と過去最多となったそうです。東京・武蔵野市、東京・杉並区、兵庫・宝塚市では定数の半数が女性議員。都内区長選では新たに3人の女性区長が誕生し、現職と合わせ女性区長が過去最多の6人になったとあります。
番組の森圭介アナが「年齢、性別がニュースにならないのが一番」と言ったとありますが、この数字をみると、すでに市民意識は変化してきているとも感じます。
(コムギ)