「ちゃっかり減免申請も出してるよ」「〇〇さん、相当がめついですね。恥ずかしくもなくセコイ手使って」--。岩手県釜石市の職員が市民の個人情報を不正に入手し、雑談のネタにしていたことがわかった。きょう27日(2023年4月)の「モーニングショー」で、MCの羽鳥慎一が「職員は市民の個人情報を見ながら、あざ笑うような会話をしていたということです」と伝えた。
「滞納しているくせに偉そうに」
釜石市は昨2022年5月、市民の住民基本台帳の情報やマイナンバー情報などを自宅の個人パソコンに送ったなどとして、女性係長A(40代)と男性職員B(40代)を懲戒免職処分、女性職員C(40代)を停職3カ月処分とした。3人は少なくとも2015年から約7年間、全市民約3万2000人分の収入額や保育料滞納情報などの個人情報を持ち出していた。
個人情報は外部のインターネットと接続するネットワークに保存されており、年度替わりの時期は全職員がパソコン上で閲覧できる状態だったという。
先月(2023年3月)、内部調査報告書がまとまり、3人のメールなどによる雑談のやりとりが明らかになった。
A「滞納者が偽善ぶってんじゃねえよって、イラっとした」
C「滞納しているくせに偉そうに」
A「〇〇のお母さんって、結婚2回?」
C「住民票をよく見てみたら、旧姓が〇〇。〇〇さんと1回離婚しているのでバツイチっぽいです。未婚の状態で産んだのかな?」
市は今後、職員に対する情報セキュリティー研修の実施や、決められたUSBメモリ以外を差し込むと警告音が鳴る機器の導入などを進める方針だ。
石山アンジュ(パブリックミーツイノベーション代表)「自分の情報がこんな風に笑いのネタにされているかもしれないというのは恐ろしい。公務員の倫理観の再教育や、こういう人を生まない採用や組織の改善が必要だと思います」
羽鳥「システム、さらにモラルの問題、両面非常に大きい問題だと思います」
(キャンディ)