「会員制大型量販店『コストコ』の新店舗がきょう(2023年4月26日)群馬県にオープンします。きのうから並んでいる人もいるそう。現場には堀池アナウンサーが行っています。堀池さーん!」とMCの谷原章介が「めざまし8」スタジオから呼びかけると、画面は群馬・明和町の店舗前に。
堀池亮介アナ「今朝は雨が降っていて、とても寒いです。手元の温度計を見ても14.3度という寒さ。そんな雨の中でも多くのお客さんたちが待ちに待っていました。きょう6時過ぎにオープンしたのですが、今もお客さんたちが入店していく姿が絶えないんです。それほどの熱狂ぶりなんです」
ターゲット層との関係
この大型商業施設に期待を寄せるのは、町民だけではない。町役場の担当者は「今まで、町外、県外から人を呼べるような施設があまりなかった。今回、コストコがオープンできたので、そこから明和町を知っていただけるようにつなげていきたい」。
町のホームページにもドンッとコストコの画像が載っている。今回のコストコオープンは町長がアメリカ本社の社長らと直接交渉をして誘致を進めたという。
スタジオにはコストコ会員歴25年だという経済評論家・鈴木貴博氏が登場して解説した。
谷原「出店するからには人口が多い所の方が有利な気もするのですが、なぜコストコは(人口約1万人の)明和町に出店を決めたのでしょう?」
鈴木氏「地図を見れば分かるのですが、明和町はちょうど群馬と栃木、埼玉の県境にありますよね。周辺見ると、館林、行田、熊谷、それから栃木の佐野あたりからも来られます。30分で車で行ける圏内で30万人以上の人口はあると思う。非常に面白い立地です」
谷原「明和町とコストコは両想いだったということですね。経済効果は?」
鈴木氏「コストコが1店舗できると、おそらく350億円くらいの年間売り上げまで育つ。明和町の小売売上高は30~40憶円くらいなので、町の売り上げが一気に10倍に。それくらいのインパクトがある施設ができたということだと思います」
群馬県には今、コストコだけではなく、ユニクロ、イケア、ヤマダ電機、複合商業施設など、大型店が次々と登場しているという。一体何が起きているのか?
鈴木氏「大型の小売店にとっては、中流層にいっぱい買ってもらうことが重要。ターゲットとしては家族があって、車で移動して、消費をたくさんする人たち。車で行ける良い場所にロードサイドの店を作るのは基本戦略。群馬に出店ラッシュが起きているのはそこに関係していると思う」
(ピノコ)