ATSUSHI「一酸化中毒の疑い」は他人事じゃない 水卜麻美アナが「自宅や行楽シーズンに向け」呼びかけた注意点

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   「一昨日(2023年4月23日)、EXILEのATSUSHIさんが一酸化炭素中毒の疑いからくる体調不良で公演中止を発表しました。一酸化炭素中毒は自宅ですとか行楽シーズンに向けても注意が必要です。どんな危険が潜んでいるのか読み解いていきます」と切り出す「ZIP!」司会の水卜麻美アナウンサー。25日の「?よミトく!」コーナーでは一酸化炭素中毒の危険性について詳しく報じた。

   山下健二郎(ダンサー、俳優)「(ATSUSHIさんの体調不良は)びっくりしました。今は順調に回復に向かっているということで早く元気になっていただきたいと思います」

  • 屋外でも風向きなどにご注意を
    屋外でも風向きなどにご注意を
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「もしこのまま眠ってしまったら...」

   一酸化炭素は、密閉空間でものを燃やし続けることで発生する無色・無臭の気体。毒性が強く、頭痛や吐き気、耳鳴りなどの中毒症状を起こし、重症になると死に至る場合もある。自宅では換気せずに湯沸かし器やガスコンロなどを使い続けると発生するおそれがある。

   2021年には居酒屋店内で炭を使って調理していた男女8人が病院に搬送。20年には台風で停電した室内で発電機を使用。3人が倒れ、うち90代女性が死亡している。

   これからの行楽シーズンでは、テントにも注意が必要だ。入り口を締め切って中でたき火をする実験を行ったところ、開始から9分後の一酸化炭素濃度は192ppm。体に異変を感じるレベルになった。

   水卜麻美アナウンサー「もしこのまま眠ってしまったら非常に危険な状況だということがわかります」

   テントの外でバーベキューをする場合も注意が必要だ。2017年の事例では、テントの入り口でバーベキューを楽しんだ後、入り口を30センチほど開けてテント内ですごしていたところ、子ども2人が頭痛を訴え、数分後には意識を失ってしまった。バーベキューの煙がテントの中に流れこんでしまったとみられている。外で火を使う場合は風向きに注意し、テントとは6メートル以上離したほうがいい。

   山下健二郎「無色・無臭ですからね。これからキャンプとかハイシーズンになってきます。気をつけなければいけない」

   水卜麻美アナウンサー「携帯型の検知器もあるということです。テントに設置することもお勧めだということです」

   中毒では脳に障害が起きる可能性も指摘されている。

   舛森悠医師「遅発性脳症は一酸化炭素に曝露されて、数日から数週間後に遅れて出てくる脳の障害。認知症に似ている症状も多く、物忘れが多くなったり、言葉がでてこなくなることもある」

   遅発性脳症の治療法は確立していないが、時間とともに改善することが多いという。

   一酸化炭素中毒を防ぐため、とにかく重要なのは換気。換気扇を使用し、窓を開ける場合は風の流れを考えて2カ所以上開けることが望ましい。頭痛など異常を感じたら直ちに火の使用を中止。家庭用の火災報知機は一酸化炭素を検知できないものもあることから、一酸化炭素警報機の設置も有効だ。

(みっちゃん)

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