「ラストマン」宮沢氷魚の「怪演」称賛 暗い過去抱えた爆弾魔役が「リアルだった」

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   日曜劇場「ラストマン―全盲の捜査官―」(TBS系)が4月23日(2023年)にスタートし、犯人役を演じた宮沢氷魚さんの演技に注目が集まった。(ネタバレあり)

   アメリカから期間限定で交換留学生として来日した、「全盲の人たらしFBI捜査官」皆実広見(福山雅治さん)と、犯人逮捕のためには手段をいとわない、警察庁の室長、護道心太朗(大泉洋さん)が凸凹バディを組んで難事件に挑むストーリーだ。

  • 宮沢氷魚さん(写真:2021 TIFF/アフロ)
    宮沢氷魚さん(写真:2021 TIFF/アフロ)
  • 宮沢氷魚さん(写真:2021 TIFF/アフロ)

うずくまる広見を蹴り続ける

   都内で発生している無差別連続爆破事件の捜査への参加を自ら買って出た広見は、爆発装置を作っているのは1人で、それを見ず知らずの人に配っているという推理を披露。その間に新たな爆破事件が発生し、広見は犯人は現場にいると確信、火薬のにおいで犯人を見極めると言って、心太朗らと現場に向かった。

   広見は現場の近くで火薬のにおいがする男(宮沢さん)を見つけ、わざとつまずいたふりをして男にぶつかった。その後のやりとりで広見に犯行に気付かれたと思った男は広見の隙をついて背後から蹴りを入れ、「うわぁーっ!あーっ!あー!」とうなりながら、うずくまる広見を何度も蹴って逃げた。

   広見がこっそり男のリュックに仕込んでいたGPSから、心太朗の協力もあり男が住む団地の部屋を特定する。病気の母(筒井真理子さん)と2人暮らしだった。広見はトイレを借りると言って部屋に入る。

   広見は直子から、英輔が中学の時にいじめられて引きこもるようになったこと、「あの子をいじめてた子たちと心中するつもりです」と聞く。

   英輔をいじめていた生徒は交番の巡査(草川拓弥さん)だった。英輔は交番に押し入り、巡査の顔を思いきり殴って爆発装置を机の上に置いた。英輔は装置のスイッチを掲げながら脅し、命乞いする巡査を思い切り殴り、手首を手錠でパイプに固定した。

   そこに広見がやって来る。英輔は広見に向かって銃を構え、「撃つぞ!」と脅すが広見はひるまずに英輔に近づき続けた。広見は英輔を肘打ちで制圧してみせ、英輔は白目をむいてうめいた。

   英輔は爆発装置を配った理由について、焦点の合っていない目のまま「感謝されたから...ありがとうって言われて、嬉しかった。俺は何にもできない人間だったから」とこぼす。広見が「私は多くの人に助けられて生きてきました。世の中には、不必要な人間なんていないんです」と励ますと、英輔は嗚咽するのだった。

   暗い過去を抱え、犯罪に走る青年を演じた宮沢さんに、ツイッターなどでは

「1話のゲスト宮沢氷魚くんがまた新たな一面を見せてくれててその演技の幅広さに驚いた。怪演だった」
「宮沢氷魚くん、めちゃくちゃカッコイイのに、爆弾製造した引きこもりの犯人としてそこにいる感じ、リアルだった...」
「ヤングケアラーの事情を抱えた根が優しい青年の狂気、という感じがしてすごく良かった」

と称賛の声が上がった。

(TT)

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