「徹子の部屋」(テレビ朝日)。この日(4月14日、2023年)のゲストは松竹芸能所属のピン芸人で、最近はMCやコメンテーター、女優としても活躍するヒコロヒーだった。
これまでにも多くの芸人が「徹子の部屋」に出演し、徹子のむちゃぶりに翻弄され、結果を出せずに意気消沈。そのスベリっぷりは、「アメトーーク!」の「徹子の部屋芸人」で確認し合うというのが常で、ヒコロヒーもどんなふうにスベるかと思ったら、意外にも徹子にハマったようで、終始いい感じだった。
「まんざらでもない」様子に...
「10年の下積みを経て、一昨年大ブレイクということですけども、現在レギュラーの番組は8本。ほんとに凄い。人の顔色を窺わず、言いたいことをはっきりおっしゃるキャラが大人気」と、カンペを読みながらヒコロヒーの紹介をする徹子。
その後、「村の生贄」というコントを披露。これは以前、「女芸人№1決定戦THE W」(日本テレビ)でも披露したてっぱんネタだ。徹子の反応は「面白かったです。どうなんのかなあって思って一生懸命見てました」と。内容をわかっているのかいないのか、微妙な感じだった。
その後、ヒコロヒーが「徹子さんの本は全て読ませていただきました」と猛アピール。さらに、徹子の本の中に出てくる交友関係を辿り、向田邦子にいきつき、向田の本も読むようになった、と。話の途中で、1980年、当時50歳の向田邦子が「徹子の部屋」に出演した際の映像が流れ、VTRが終わると「イケてる女性2人」と絶賛するヒコロヒーにまんざらでもない徹子。
幼少期から生意気な子と呼ばれ、昔から愛想がなかったというヒコロヒー。24歳の頃に上京し、下積み時代は食べるものもなかったと。絵を描くのが得意といい、徹子の似顔絵を持参し、喜ばせていた。
あの手ごわい徹子を「徹子先輩」と呼び、見事、懐に入ったヒコロヒー、さすがだ。
それにしても、向田邦子の出演回はもっと見たかった。BS朝日でいいから、昔の貴重な回を見せる「レジェンド徹子の部屋」でもやってくれないだろうか。
(大熊猫)