オードリーの2人がMCを務め、今注目の有名人と「事前アンケートなし、打ち合わせなし」のフリートークを繰り広げる「あちこちオードリー」(テレビ東京系)。4月19日(2023年)の放送では「ハッキリものを言っちゃう人たち」という括りで、コロコロチキチキペッパーズの2人とホラン千秋さんがゲスト出演。トークの中心となったのはやはり、「クズ芸人」としてブレイク中のナダルさんでした。
相方の西野創人さんいわく、ナダルさんは「クズとかじゃなくて、思ったことをピュアに言ってしまう」のだそう。ふだんテレビにはあまり出ない先輩がなんばグランド花月を満席にしたときに「すごいですね、満席にして。知名度ないのに」と言ったり、あまりウケていなかった先輩芸人のライブ後に感想を求められて「すごいですね。ウケかけてましたね」と言ったりと、失礼な発言で先輩を怒らせてしまったエピソードが次々と飛び出します。
「ラジオの時、本気でやってますか?」
ナダルさんのファンでもあるホランさんが「本人としては複雑ではないですか? クズになればなるほど売れていくけど、本当の自分が嫌われるのでは?」と言うと、「金稼いでるし。何のためにやってるかといったらコレしかない」と、指でお金のジェスチャー。とはいえ、母校での凱旋ライブで「母校での営業、やっべえぞ!」とギャグを繰り出した瞬間に「帰れ!」とヤジが飛んできたり、小学生のかわらしい子どもが寄ってきて「お前、ヤベエな」と言われたりと散々な目にあっているそうで、「もっと金稼ぎたい。正直、割に合わない」と本音をのぞかせます。
そんなナダルさんがオードリーと話したいこととして持ち込んだトークテーマは「やる気でない時、どうしてますか?」。
ナダルさんは「家族のため、金のためにやる。でも人間だから浮き沈みがある。さんまさんとか上の人たちってむっちゃ元気で、どうやってるんやろう」と言いますが、どうやらナダルさんのやる気は番組によって左右されている模様。
西野さんが、「この前、佐久間さんのYouTubeに出させてもらったとき、『YouTubeだし』みたいな感じでずっと猫背だったんですよ。でも300万回再生とかいくと聞いた瞬間に(背筋が)シャキーンとなった」と暴露。ナダルさんは否定せず、「YouTubeなんですよ、テレビじゃなくて。なら聞きますけど、ラジオの時、本気でやってますか?」と、ラジオをこよなく愛するオードリーに野暮な質問をしてしまいます。
一瞬ピリッとした空気が流れた後で、オードリー・若林正恭さんが「ラジオの方が本気でやってるくらいの気持ちだよ。仕事のスケールが小さかったらやる気でないって話なの?」と返答。ホランさんが「上に見てるか下に見てるか、仕事の質で決めてるってこと?」と聞き返すと、「そうかもしれない。それ、どうしたらええんかなって」と、悪びれることなく皆に問いかけます。
これにはオードリー・春日俊彰さんも「ナダルすごいわ、それ思えるの」と呆れた様子。「こんなに好感度が低いのにCMがたくさんあるっておかしくないですか?」とホランさんが言うと、西野さんは「やる気ないのがいじられて話題になるから、ナダル自身もこれでええんやって思ってる」と、嫌われキャラなのになぜか大手企業からCMのオファーが絶えないナダルさんの現状を分析します。
最後に若林さんが「今日は(テレビだから)いろいろ喋ってくれてるけど、オードリーのオールナイトニッポンのゲストだったらこんなにしゃべんないの?」と聞くと「ちょっと口数減るかしれない」と答え、最後まで「クズ芸人」を貫き通していました。
放送後のツイッターでは、「『ラジオの方が本気でやってるくらいの気持』」っていうラジオを聴き続けて良かったって思える言葉が聞けて良かった」「あ、こいつ本気でラジオとYouTubeのことも下に見てんだなってすぐわかるナダルさん大好き」といったコメントが並んでいました。
(Hibunny)