NHKの朝ドラ「らんまん」4月20日(2023年)放送回。万太郎(神木隆之介)は、東京で最大の目的である「心の友」と会うために博物館へ。なんといっても子供の頃からの『最愛の人』との対面である。心弾むのは無理ない。(ネタバレあり)
夢中で植物について...
研究室へ入ると、万太郎は、野田基善(田辺誠一)先生だとは知らずに、何百枚もの植物標本を前に、植物名の付け方を教わる。野田先生もいつものように、標本を見ながら、顕微鏡で小さな花を万太郎に紹介する。お互いに挨拶抜きのまま夢中で植物について話し出す。意気投合したところで、万太郎は、心の友は、その人だと知り、それこそ花が咲いたように喜んだ。
視聴者も嬉しかったのは、植物愛にあふれる万太郎との出会いに、土佐からここまで会いに来たのかと野田先生も一緒に喜んだことである。万太郎からしてみれば、まさかのハグで、ドーパミンが噴出、「やった!両想いだあ」と感涙したわけだ。冷静に考えてみると、この頃日本では、まだ植物学が途上だったようで、研究開発のためにも植物愛仲間が見つかるのは嬉しかったのかも。
野田先生、寝不足の眼にボサボサ頭でむさくるしい。学者というステレオタイプといってしまえばそれまでだが、『らんまん』では「ボサボサ頭」の人は、蘭光先生といい、万太郎の「生涯の師」となる人物といえそうだ。野田先生との対面のシーンでは「野田先生も熱い人だな~」「野田先生、優しくて熱くてフレンドリー」「先生の方から心の友宣言が!万太郎本当に報われたね」などネットに視聴者の反応が寄せられていた。
さらに里中芳生(いとうせいこう)が、不思議なサボテンを持ってきた。いとうせいこうさんのお茶目な登場が嬉しい。野田先生と里中先生、雰囲気が全然違う2人が「日本の植物にはまだ学名がつけられていないものや発見されていないものがたくさんある」と揃っていうから、万太郎も視聴者もワクワクである。今後、何か面白いことが起きる予感がしてきたぞ。
(Y・U)