「本人のものである可能性があります」ときょう19日(2023年4月)の「モーニングショー」でMCの羽鳥慎一が切り出したのは、和歌山市内で遊説中の岸田文雄首相に爆発物が投げ込まれた事件の続報だ。威力業務妨害容疑で逮捕された木村隆二容疑者(24)のものとみられるツイッター投稿の内容について伝えた。
容疑者は昨2022年夏、参院選に立候補しようとしたが、被選挙権の年齢制限や供託金300万円を用意できずに立候補できなかった。このため、「立候補できなかったのは憲法違反だ」として国を提訴した。
玉川徹「あまりにも犯罪とのギャップが大きすぎ」
そのころからツイッター上に「『被選挙権年齢・選挙供託金違憲訴訟』広報」というタイトルで、容疑者の裁判に関する投稿が始まった。これまでに23回投稿されており、「満23歳の原告が満30歳と同じ大人であるにもかかわらず、社会的経験に基づく思慮が十分でないとされるのは差別」「供託金の制度は立候補の自由の侵害」などと選挙制度への不満が書かれていた。
また、容疑者が裁判所に提出した書面では「国会審議を経ずに安倍元総理の国葬を閣議決定のみで実施した」「政治家は国民の信任を得ずとも旧統一教会の組織票で当選している」などと、岸田政権や政治家への批判が展開されている。裁判は昨年11月に神戸地裁が請求を棄却し、容疑者が大阪高裁に控訴中だ。
浜田敬子(ジャーナリスト)「被選挙権の引き下げと供託金が高すぎるという問題自体は、同じ訴えをしている人たちもたくさんいる。ただ、社会や政治の仕組みを変えるために選挙があり、その場に暴力を持ち込むことは許されません」
羽鳥「内容自体は議論に値するかもしれませんが、議論を巻き起こすための方法は全く間違っていると思いますね」
安部敏樹(リディラバ代表)「暴力行為を介した時点でこういった意見に耳を貸す必要は全くない。メディアは動機と言っていますが、本当かどうかわかりませんから、僕は番組で取り上げる必要もないと思います」
玉川徹(テレビ朝日社員)「これが本当に動機だとしたら、あまりにも犯罪とのギャップが大きすぎますね」
(キャンディ)