17日(2023年4月)の「めざまし8」はほとんどの時間を割き、選挙応援で和歌山市の漁港を訪れていた岸田総理に爆発物が投げ込まれた事件について伝えた。木村隆二容疑者(24)は現行犯逮捕されたが、黙秘を続けているという。
番組がまず注目したのは、「今回の警備が万全の態勢だったのか」だ。
(中見出し)「容疑者が徐々に総理に...」
事件の瞬間の映像を見たというアメリカの民間警備会社CEOのボムベース氏は、番組の取材に対し「警備はかなり素晴らしかったと思う。犯人を取り押さえることができているし、爆弾が爆発した時には岸田総理はすでに離れた場所に移動できている」とコメント。
その一方、「今回のような場合、できれば招待した人だけにしたいのだが、それは不可能。例えば、入口で金属探知機などで来る人たちを調べることが必要。総理を守る人だけでなく、観衆に溶け込んで見張るエージェントも必要だ」とも指摘した。
番組は警視庁警備部特殊部隊の元隊員でテロ対策の専門家として活動する伊藤鋼一氏をスタジオに招き、事件当日の岸田総理と容疑者の動きを確認した。
MCの谷原章介「VTRでは容疑者が徐々に総理に近づいていく様子が確認できましたけれども、警備にあたっている人がそれを把握するのは難しいのでしょうか」
伊藤氏「本来であれば、把握して、職務質問をして、そこから排除をして、持ち物検査をする。それが本来の警察官の役割です」
爆発物が投げ入れられた後、すぐに警護の1人が防弾バッグを広げ総理を守ったが、伊藤氏は「銃弾や刃物なら(防弾バッグで)対応できるが、(略)、(十分だったかどうかは)疑問」と指摘。爆発物に被せて破片の飛散を防ぐ「防爆マット」が適切だったのではないかと話した。
今回「防爆マット」が使われなかった理由について伊藤氏は「港に来る人は限られているので油断もあったのではないか」と推測。さらに、「(安倍元総理の襲撃事件が起きた)去年と比べ態勢強化は見当たらなかった」と指摘した。
橋下徹(弁護士)「確かに怪しい人に声をかけるというのはその通りだが、全員には難しい。全員に金属探知機をかけられない、距離もあけないというなら、街頭演説カーの上で防護壁に囲まれて演説するとか。僕はその方式を取った。確かに有権者と接触して握手するのは政治家にとって大事だが、要人は『ちょっとそこはやめよう』ってならないといけない。これはテロにひるんでいるのではなく、リスク管理です」
(ピノコ)