きのう13日(2023年4月)の朝、北朝鮮が発射したミサイルが日本の領域内に落下する可能性があるとJアラートが発出され、北海道に避難が呼びかけられたが、そのとき住民らはどうしたか。14日の「ZIP!」が検証した。
「地震なら避難行動をとったことがある方がほとんどだと...」
札幌市内の地下鉄、JR、バスは全面的に運転を見合わせた。ちょうど通勤・通学のラッシュ時だったが、その時の映像を見ると、電車内や駅構内はとくに混乱することもなく、ほとんどの乗客はスマホで連絡を取ったり、情報を見たりしている。ただ、駅の外は長い列。女子高校生は「電車が止まっていて、まだ混んでいたので待ってました。怖かったです」と話した。
中学生の息子がいる母親は、「携帯は禁止されていて何も持っていないので、連絡が取れないです。どういう状況にあるのかわからないので心配ではありました」と話す。釧路町では朝の人通りの少ない街中に、けたたましい警報音が鳴り響いていた。
避難行動として、防衛省は「屋外にいるときは近くの建物や地下に入る。近くに建物がない時は物陰に隠れる、地面に伏せて頭部を守る。屋内だったら窓から離れたり、窓のない部屋へ移動」と呼び掛けている。
司会の水卜麻美「これがまた難しいんですよね。地震なら避難行動をとったことがある方がほとんどだと思いますが、ミサイルというのは、実際には見たこともないので、どうしたら命が守れるのかが想像をはるかに超えて、本当なのかなと思ってしまうところがあります」
この話題は「トップニュース解説」コーナーでも取り上げ、担当の菅谷大介アナは「北海道にいるときに、Jアラートが発出されたことがあるんですが、その時、どうしたらいいんだろうと悩んでしまいましたね。鳴ったらとにかく避難することが大事なんですが......」と話す。
きのうのJアラートは発出から約20分後に、「落下しない」と『訂正』されたが、どういうことだったのか。防衛政策に詳しい真田尚剛さん(立教大研究員)は「ミサイルが途中で爆発するとバラバラになってしまうので、落下の予想地点が覆される」と解説した。外れてよかったのだ。
(カズキ)