オードリーの2人がMCを務め、今注目の有名人と「事前アンケートなし、打ち合わせなし」のフリートークを繰り広げる「あちこちオードリー」(テレビ東京系)。4月12日(2023年)のゲストは番組最多で4回目の出演となったニューヨークと、初登場のヨネダ2000の2組でした。なかでも注目が集まったのは、ニューヨークがオードリーに本気の相談をするコーナー。売れた後にどうやってモチベーションを維持するのか、何を目指しているかなど、オードリー・若林正恭さんの本音が明かされました。
「その人たちと同じ時間を過ごしたいなと」
ニューヨークがオードリーに聞きたいことは「あとこれ以上、何がほしいですか?」。
「オードリーのオールナイトニッポン」は40週連続で聴取率1位、2024年2月に東京ドームでのラジオイベント開催を発表し、若林さんの半生が日本テレビ系列でドラマ化されるなど、売れまくっているオードリー。ニューヨーク・屋敷裕政さんは、「オードリーは今、やばいじゃないですか。どういうモチベーションで、どういう努力をして、何を手に入れようとしているのかな」と、ここ数年で一気に人気芸人に登りつめた彼らならではの疑問をぶつけます。
若林さんの回答は、「自分の欲ってなると結構難しいのかもしれない。金持ちとか、ゴールデンの冠番組(を持つこと)に燃えられるほどじゃない。でも『こういうお笑いが好き』っていうのは、ある程度同世代を生きてきたり、映画や漫画など見たものが一緒じゃないと、無理じゃん。ちょっと(世代が)離れるだけでも感覚が違う。だから生まれてきて芸人になって、感覚が合う人と出会えてよかったなって思う。芸人さんでもスタッフでも、その人たちと同じ時間を過ごしたいなと。どこの時間帯とかお金とかじゃなくて、そういう仕事を一緒にしたくなる」。
屋敷さんがさらに「でも、どんどんオードリーというものが雪だるま式にでかくなっていくじゃないですか。怖くなる時もあるんですか? 全部失うんじゃないかみたいな」と突っ込むと、「それはあるよ。東京ドームも1万人しかこなかったらガラガラに見えて『なんだ、そんなもんじゃん』って絶対なるから。めちくちゃ足は震える。だけど、足が震えるようなことがないと生きていけないよ」と、若林さんらしい「名言」を交えて返答します。
この返しに屋敷さんは深く頷きますが、相方の嶋佐和也さんはニヤニヤ顔。「年取って丸く丸く見せてるけど、芯はスリルジャンキーなんですね」と常にスリルを求め続ける若林さんの芸人魂を茶化すと、「それがニューヨークの悪いところ!」と若林さんのツッコミが炸裂します。
「深い質問してくれて...」
続いて屋敷さんが、「オードリーが思い描く10年後」について聞くと、若林さんは「50歳までしか見えてない。5、6年後も出会えた人と同じ時間を過ごしたい。一期一会だし、諸行無常じゃん。山里亮太とかずっと一緒なのよ。笑うとこが似てるって、映画とかの話も分かってくれるって、本当に素敵な出会い」と、改めて気が合う芸人やスタッフと一緒に仕事をし続けたい、という願望を語ります。
若林さんの話をキラキラした目で聞いていた屋敷さんは、「仲間たちと少しでも長くいい時間を過ごすために、頑張り続けなあかんってことで頑張っているんですね」と腹落ちした様子。
若林さんが、「M-1とかキングオブコントっていうのは外部が用意したテスト。それでも、今から何かのコンテストに出るのは自分のモチベーションと合ってないし、しっくりこない。東京ドームのイベント開催はビビったけど、目標としてしっくりくる。スタッフが『出会えた人たち』だから、1年間このメンバーで旅したいなって」と今後について語ると、嶋佐さんが「クレイジージャーニーですね。スリルジャンキークレイジージャーニー」と再び茶化し、スタジオは笑いに包まれていました。
放送終了後のツイッターでは、「嶋佐さんのオードリーに全く緊張せずふざけてる感じと、屋敷さんの真剣な話引き出す感じ、この番組に合いすぎてるし、そりゃ最多出演するしこれからも来てほしい」「ニューヨークが層を重ねるように回を重ねてる。オードリーに深い質問してくれていろいろ聞けるの好きだな」といった、ニューヨークとオードリーの相性の良さを指摘するコメントが多数。5回目の出演がいつになるか、楽しみになる1時間でした。
(Hibunny)