ムツゴロウさんが示した「免許皆伝」条件とは 「めざまし8」で追悼

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   司会の谷原章介が「僕も幼い頃、夢中で観ていたので、本当に残念です」と切り出したのは、『ムツゴロウ』こと畑正憲さんが5日(2023年4月)に亡くなったニュース。87歳だった。「めざまし8」では、人気番組「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」などを放映したフジテレビに残る秘蔵映像を多数紹介した。

   2006年、映画「名犬ラッシー」のイベントで登壇した畑さんは「ここで鳴いてみましょうか?」と切り出し、「ワン、ワンワン!」と吠えた。すると会場に多数連れてきていた犬たちがこれに唱和して「ワン! ワンワンワン」と一斉に鳴き出した。司会者に「なんて伝えたのか」と問われたムツゴロウさんは「元気にしてっか?って言ったんですよ」と笑った。

  • ムツゴロウさんに追悼の声が相次いでいる
    ムツゴロウさんに追悼の声が相次いでいる
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カズレーザー「真似できることではないですね」

   畑さんは北海道の病院で亡くなった。常に「動物の心の中に入りたい。それが終生の目的」と話していた。

   6年前に心筋梗塞で入院し、入退院を繰り返していた畑さんは、3月26日には自身のユーチューブで「心のつながりが絶対に必要と思った」と、最後のメッセージを残していた。そして、「心の底から楽しむことを子供のうちから身に着けてほしい。そうすると人生の色が変わってきますからね」と次世代を担う子供たちに訴えた。

   「2代目ムツゴロウ」を名乗ってもいいと言われていたという動物研究家のパンク町田さん(アジア動物医療研究センター長)は去年1月、畑さんの自宅を訪れた。パンク町田さんが「僕は犬には噛まれてばかりです。痛いし振り回されるし、大変な目にあいました」と伝えると、畑さんは「僕は犬には噛まれたことないね。噛みつく紀州犬が来たことがあるけど、それでも噛まれることはなかったね。今度、噛みつく犬がいたら抱いてください。それで怪我しなかったら免許皆伝です」と答えていた。

   パンク町田氏はスタジオで「王国のスタッフの方から具合が悪いと聞いていたので、知っていたけど訃報を聞いて驚きました」と話す。

   ムツゴロウ番組を多数手がけたフジテレビ元プロデューサーの高橋和男は「ムツさんは4月17日が誕生日で、米寿を迎えるので、集まってみんなで騒ぐ映像を取れたらいいねと話していた。驚きました」と話した。

   フジテレビ解説委員の風間晋は「番組はよく見ていた。なんですぐに野生動物たちと仲良くなれるのかと思いながら見ていた。誰もが豊かになりたいという時代に、全く違う生き方を見せてくれて、僕たちの日常の常識がひっくり返されてしまった。うらやましいと思ったし、心も温まった」と振り返った。

   お笑い芸人のカズレーザーは「どんな状況でも、痛いとか臭いとか、ネガティブな単語が一個も出てこない。自分の心が動物と一緒だったんでしょうね。真似できることではないですね」とコメントした。

(バルバス)

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