大谷翔平が「メジャー史上初」の違反 そんなコトを吹き飛ばす「止まらない進化」(谷原章介)

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   西岡孝洋アナが「超速報でお伝えします」と切り出したのは、試合終了直後のMLBエンゼルスの大谷翔平が先発し投打二刀流で出場した試合。西岡アナは「ついに初勝利を挙げました。大谷選手は実はこの試合、あることで『メジャー史上初』になりました」と伝えた。6日(2023年4月)の「めざまし8」。

   日本時間6日に行われた対マリナーズ戦、先発した大谷は初回に四球2つとヒットで1点を失ったが、すぐに立て直し6イニングを1失点、8奪三振の好投。打っては自らを援護するタイムリーヒットを放つなど、投打に活躍。今シーズン初の勝利投手となった。

  • 大谷翔平選手(写真)の活躍が続いている
    大谷翔平選手(写真)の活躍が続いている
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今シーズンスタートの「ピッチクロック」

   そんな大谷が達成した不名誉なメジャー史上初とは――。まずは初回、先制タイムリーを打たれて1点を失った直後のできごと。次打者に投球する前に、審判から「ワンボール」を宣告されたのだ。これは今シーズンからスタートした、制限時間内に投球体制に入らないと1ボールが与えられてしまう「ピッチクロック」違反。そして打者としての3打席目、投手が投げる前に審判から「ワンストライク」を宣告された。これもピッチクロック違反で、打者は制限時間以内に構えないと1ストライクが与えられてしまう。これによって、1試合で、投手として、また打者としてピッチクロック違反を取られるというメジャー史上初の選手になってしまったというわけ。

   それでも評価はうなぎのぼりで、MLBアナリストのロブ・フリードマン氏は「MLB投手の最大の栄誉、サイ・ヤング賞の本命だと思う。彼は野球界で最もエグイ球を投げる投手。彼の投げるスイーパー(横に大きく曲がるスライダー)を打つのは不可能です」と言う。この変化球の曲がり幅が、去年は38センチだったが、今年は56センチに増えたという。打者としても、今年はすでに2本塁打。このままのペースだとすれは年間54本塁打になるという。

   司会の谷原章介が「投手としても打者としても、大谷選手の進化が止まりません。どこまで行くのでしょうか」と問うと、ゲスト解説の野球解説者・里崎智也は「今日のピッチングを見ると、状態は良くなかった。四球も多かったですし、制球も乱していた。ただ、アスリートは誰しも毎回調子がいいわけじゃない。調子が悪くても、この成績を出しているところがすごいです。打者としても体勢を崩しながら、タイムリーを打った」と解説。

   ここで56センチ曲がる大谷選手のスイーパーがどれだけすごいかを谷原が打者になって実演。里崎は「大きく曲がるだけですごいですが、大谷のスイーパーは曲がり出しが遅いこと。打者は対応できない。打てると思って振りに行くと、大きく逃げていく。打つのは難しいですね」とボールの変化を示しながら話すと、バッターボックスの谷原は腰を引いて空振り。

   弁護士の元榮太一郎が「どう投げたら、そんなに曲がるのか? もうマンガ以上にマンガ的存在になってしまった。こうなったら行くところまで行ってほしい」とコメントすると、里崎は「サイ・ヤング賞とホームラン王をダブル受賞して、MVP。さらにエンゼルスがワールドシリーズに勝ってワールドチャンピオンになれば、こんな素晴らしいことはない」と回答。

   谷原は「それをやっちゃったら、その後のシーズンって、どうなっちゃうんだろう」とコメントした。

(バルバス)

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