トランプ氏、訴追にも内心ニヤリ? 「したたか」(谷原章介)な思惑とは

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   5日(2023年4月)の「めざまし8」は、「トランプ氏『34の罪』で起訴 ガッツポーズ」というテロップの速報から始まった。

   「日本時間のきょう午前2時ごろ、ニューヨークのトランプタワー前に姿を現したアメリカのトランプ前大統領。車に乗り込む直前、集まった支援者らに向かって、拳を上げるしぐさを見せました。その表情は余裕があるようにも見えます。ところが...」というナレーションが入ると、画面にはその1時間後、ニューヨークの裁判所に出廷した際のトランプ氏の姿が映し出された。弁護士に挟まれたトランプ氏の表情は、少し不安げにも見える。

  • トランプ前米大統領(写真:ロイター/アフロ)
    トランプ前米大統領(写真:ロイター/アフロ)
  • トランプ前米大統領(写真:ロイター/アフロ)

大統領選候補者選びに向け注目を...

   2016年の大統領選の最中に不倫相手のポルノ女優に支払った日本円でおよそ1700万円の「口止め料」をめぐる疑惑に絡み、ビジネス記録の改ざんなど34の罪で起訴されたことが明らかになったトランプ氏。罪状認否では無罪を主張したという。

   MCの谷原章介「大統領経験者として初めて訴追され、34の罪状。ちょっと驚きました」

   風間晋(フジテレビ解説委員)「いっぱいありましたね。ただ、アメリカの場合は、34の罪状の1つひとつについて有罪か無罪かという判断があり、それぞれの罪に応じた懲役が全部積み上がっていく。そういうやり方なので、検察もありったけの罪状を出すんです。日本との司法制度・司法文化の違いもあるんです」

   アメリカ出身のパックン(パトリック・ハーラン:お笑いタレント)は、アメリカ国民がこのニュースをどう受け止めているかについてこう説明した。

「世論調査では、60%の人が今回の訴追は妥当だと支持している。ただ、78%の人は『でも、これは政治的な動きでもある』と認めている。で、トランプの人気は共和党の中では上昇しています。来年の大統領候補の対抗馬としてデサンティス氏がずっと1位だったのですが、今、トランプに抜かれました。トランプの訴追ブームが来てるんです。アメリカ国内の受け止め方も分断の一環として両極端になっています」

   谷原「トランプ氏としては早く鎮火させたいのですかね、この騒動」

   風間「いやいや、トランプ元大統領は長引かせたい。この裁判をやっている限り、『政治的な陰謀に対し、自分は闘っている』という形で折に触れて注目を集めるわけですから。そして同時に『俺を助けてくれ』と。起訴されたその日だけで4億円か5億円の寄付金が集まっている。きょうもものすごく集まっていますよ」

   パックン「実は、退任後はトランプ氏はそんなにニュースになっていなかった。『またメディアの注目をオレが浴びるぞ』と内心喜んでいるとおもいますよ」

   谷原「したたか。このトランプ劇場、どこまで続くのか」

(ピノコ)

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