新年度最初の平日となったきのう3日(2023年4日)、各地で入社式や入学式が行われた。マスク着用が個人の判断となって迎えた新年度だが変化はあったのか。4日の「ZIP!」は式典の様子を詳しく伝えた。
まずは、昨日千葉県の幕張メッセで行われた東邦大学入学式。座席の間隔をあけて行われた去年の式典とは異なり、今年は間隔を詰めての開催。マスクについても「近距離での会話が生じないこともあり、差し支えのない範囲でマスクを外してのご参加を検討してください」というアナウンスもあり、3割ほどの学生が着用していない。昨年は録音が流された校歌も、今年はマスクを外しての斉唱だ。
「友達とも顔を見ながら楽しく...」
学生からは「卒業式とか見せることができなかった。今年しっかり見せることができたので嬉しい気持ちでいっぱい」「高校3年間マスクしている生活ばかりだった。友達とも顔を見ながら楽しく話せる生活をしたい」など喜びの声が聞かれた。
一方、入社式をみると、日本航空はグループ37社2000人超の新入社員を羽田空港格納庫に集めて開催。「テイクオフ」の掛け声とともに抱負を書いた紙飛行機を一斉に飛ばした。相模鉄道は電車の中で入社式を開催。26人の新入社員は、車内アナウンスに使うマイクで「先輩方が守り抜いてきた安全を継承し、日々の学びを大切にしていきます」など抱負を述べた。
三重県松阪市の辞令交付式には、2016年リオ五輪レスリングの金メダリスト岡田(旧姓は土性)沙羅さんが。先週木曜に現役引退を発表し、新たなステージとして選んだのは故郷松阪市の職員。「他の人にはない経験をたくさんしてきていると思う」と教育委員会事務局でスポーツ振興などの業務にあたる。
新入社員がラフな格好で会場のフットサルコートに集まったのはドイツ自動車部品大手のBOSCH。入り口に並んだ5色のツナギに着替え、自己紹介ゲームやオリジナルゲームをチームで考案するなどお互いの理解を深めるイベント型の入社式を行った。新入社員たちが去年10月から自分たちで考えたもので、企画に携わったリーダーの一人、柱衣蕗さんは「入社式は1回しか味わうことができないので、印象的な思い出にしたいというのがあった。できるだけたくさんの人と仲良くなりたいというのがあった。対面で会えるってすてきだな」と語る。
司会の水卜麻美アナウンサー「それぞれ素敵な入社式があっていいですよね。対面という形があって笑顔がみられましたね。今年は8割の企業がオンラインではなく対面の入社式を開催しているということです」
山下健二郎(ダンサー、俳優)「我慢していた時期が長かったので、これからは楽しい思い出をたくさん作ってもらいたいなと思います」
(みっちゃん)