この春行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をテレビで見ました。
結果は皆さんもご存じのとおり、日本が決勝トーナメントの準決勝戦でメキシコに逆転勝ちし、決勝戦は、アメリカにも逆転勝ちを収め、2009年以来14年ぶり3度目の世界一を、一次ラウンドから、7戦全勝で奪還しました。
アメリカとの決勝戦は、3月22日の午前中(日本時間)だったにもかかわらず、テレビ朝日系で世帯視聴率42.4%という数字を取りました。
準決勝のメキシコ戦は、3月21日(日本時間)行われ、日本が劇的な逆転サヨナラ勝ちをしました。
この試合は、9回裏日本の攻撃まで4対5で、日本が負けていました。9回裏の先頭バッターは3番大谷で2塁打を打ち、大谷は2塁の塁上で、日本チームに向かって「カモン!カモン!」(「やるんだ!」)と、ガッツポーズをとって、日本チームを鼓舞。次の4番吉田は四球を選び、ノーアウト1塁2塁。5番村上は、WBCでは不調で打順も1つ下げられていましたが、センターへのタイムリー2塁打で、ランナーは2人生還して、6対5の逆転サヨナラ勝ちを収めました。
日本選手達も、スタンドにいるファンも日本で見ていたファンも、狂喜乱舞しました。
日本の野球は本当に強かった!
翌3月22日の決勝戦は前回優勝の強豪アメリカが相手で、アメリカがホームランで1点を先制しました。これを追う日本は村上と岡本のホームラン等で、3対1と逆転。8回表、ダルビッシュがマウンドに上がり、ホームランを打たれ3対2となりました。
9回表、ピッチャーは大谷、2アウトになって登場したのはトラウトです。彼はアメリカでは現役最高の野手と評判が高く、大谷とは、エンゼルスで仲が良い友達です。
1発ホームランが出れば同点という場面、カウントは3ボール2ストライクのフルカウントで、トラウトは空振りの三振を喫しゲーム終了となりました。
勝った瞬間、大谷はグローブと帽子を放り投げて喜びを爆発させ、そのまわりに侍ジャパンの歓喜の円陣ができ、ファンも大喜びしました。
「日本の野球は、本当に強い。世界一だ」と実感しました。何よりも、日本選手みんなの力の賜物だと思います。
日本チームの栗山監督は、日本ハムの監督時代に、入団した大谷に二刀流を勧め、育て、快くメジャーに送りだしてくれた人です。大谷も「栗山監督でなければ、WBCでお世話になってなかった」と言ってます。
野球っていいなあという思いと同時に、大変な感動をもたらすものだということを実感しました。
番組の絵も、上手く撮っていました。例えば、大谷の「カモン!」の所とか、個々のメンバーとか、球場に来ている観客のリアクションの撮り方です。
地上波のテレビも、まだ大丈夫だと思いました。WBCを見て、本コラムで何回も言っていますが、「生放送が、地上波テレビが生き残るポイントだ」という思いを、改めて強く持ちました。