卵の急騰が止まらない。きのう29日(2023年3月)のMサイズ1キロの卸売価格は350円で、またまた過去最高値を更新した。この高値、いつまで続くのか。30日の「THE TIME,」が取り上げた。
鳥インフルエンザ流行時期との関係
価格高騰の原因は、鳥インフルエンザの蔓延で成鶏が大量に殺処分され、卵の供給が激減しているからだが、きのうも北海道千歳市の養鶏場で55万8000羽が殺処分され、札幌市内のスーパーでは卵の特売が急遽中止になった。
「いつになったら落ち着きますか。我が家は死活問題です」(40代女性)という視聴者からのメールもあり、「THE TIME,」が静岡県の清水養鶏場の清水茂社長に聞くと、「(卵の値が下がるのは)早くて半年、完全に戻るのは1年後くらい」という。なぜ、1年もかかるのか。司会の安住紳一郎が解説した。
「鳥インフルエンザは冬にはやるということで、春先には落ち着くそうです。そうすると、養鶏業者の方が卵からひよこを作って1カ月、卵を産むようになるまでに成長するのに半年ぐらいかかるそうです。大人になってからも、しばらくは小さい卵しか生まないので、消費になるような卵を出せるのは来年頭くらいになるということです」
年内は卵の高値を続くということだが、「来年頭ということは冬ですから、また鳥インフルエンザが流行っていたら......」と安住は心配した。ちなみに、日本はメキシコに次ぐ世界第2位の卵消費国で、1年間に一人平均337個を食べている計算だという。ほぼ毎日1個。今年は減りそうだ。
(カズキ)