京都・保津川の川下り舟転覆事故。舟に無線が備わっていなかったことを30日(2023年3月)のモーニングショーが取り上げた。「消防への救助申請が事故30分後にやっとつながりました」と、司会の羽鳥慎一が驚きをこめた。
無線機をめぐる状況
転覆舟の10分後に出航した舟の客が撮った映像には、水量激しい川を進むうちに「人がいる」の声が交じった。右岸に姿が。さらに、左岸の岩場にずぶぬれの人たちがおり、川には3人が投げ出されていた。黄色い救命胴衣らしいものを身に着けているのも見えたが、この後続舟の乗客は「救命胴衣の使い方は教わっていなかった。ひもを引いてもちゃんと作動しないという声もありました」と話した。
救助の連絡をしようにも携帯電話は圏外。無線が必要だったが、船頭は「きょうは持っていない」と言ったそうだ。
無線機は、転覆舟より先に出発した川下り舟にはつまれていたが、転覆舟にはなく、後続舟にもなかった。その後ろの舟にはあり、午前11時10分に運航本部に連絡し、それから20分後に消防に連絡がいったという。
川下り舟は、海上運送法の対象外。2013年に国交省がガイドラインを設け、すべての舟に携帯や無線機を装備するよう求めている。保津川遊船企業組合は「いい無線がないか検討している」とのこと。
石山アンジュ(社団法人代表)「事業者としてどこまで点検できていたか、疑ってしまう。義務化を検討した方がいいのではないか」
結城東輝(弁護士)「救命胴衣の付け方をレクしたのか。場合によっては、事業者が罪に問われかねない」
羽鳥「何が起きるかわからない自然相手のレジャーですからね。安全が大前提です。運航会社の再認識をお願いします」
(あっちゃん)