27日(2023年3月)の「スッキリ」は、BGMが切られた静けさの中、出演者たちの固い表情と謝罪の言葉から始まった。大炎上した「ペンギン池」の件だ。
加藤「番組MCとして配慮が全く足なかった」
森圭介アナ「まず番組冒頭でお詫びです。先週の金曜日(24日)、那須どうぶつ王国からの中継で、ペンギンのいる池に出演者が入る場面がありました。動物がいない池に入る可能性については打ち合わせをしていましたが、本番では動物への安全性や衛生面への配慮が不足した危険な放送となりました。その責任は番組にあります」
岩田絵里奈アナ「改めて、那須どうぶつ王国および視聴者の皆さまに深くお詫び申し上げます」
ここで司会の加藤浩次も含めた3人がカメラに向かって頭を下げた。
問題となったのは、オードリーの春日俊彰が栃木県の那須どうぶつ王国でフンボルトペンギンに餌やりをする様子を生中継した部分。スタジオにいた加藤の「池に落ちるなよ!気をつけろー!足元に気をつけろー!」という「フリ」に対し、春日がペンギンのいる池に落ちる――といった展開だった。この後も、加藤にあおられ春日は池に転落。スタジオでは笑いが起こっていた。
加藤は、「僕からもひとこと言わせていただきたい」と切り出すと、経緯について説明した。番組スタッフが那須どうぶつ王国側と打ち合わせをしたときは、「動物に危害が加わらなければ(つまり、動物が池の中にいなければ)池に落ちても良い」ということで了承を得たというが、実際は、複数のペンギンが池にいる中での危険行為となってしまったということだ。
加藤「当日の打ち合わせで、僕自身、しっかりスタッフと打ち合わせをすることを怠ってしまった。そこに対しては僕が本当に反省しなければいけない部分だと思います。しっかりそこをスタッフと話していれば、もうちょっと(違う風に)できたのかもと思うんだけど。僕自身も『池に落ちてもいいんだ』という部分だけで進んでしまった。その気持ちだけで僕は進んでしまって、実際に春日君に対しても僕がフリという形で追い込んでしまったというか。春日君が落ちなきゃいけない状況に、MCとしての僕が追い込んでしまった部分もあると思います」
最後、「番組MCとして配慮が全く足なかったと思います」と言うと、視聴者に対して改めて頭を下げた加藤。3月末の番組終了直前に、大きな汚点を残すことになってしまった。
(ピノコ)