「ほめる番組」いいじゃない 中村獅童が演技に感心した2人は?

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   「今日だけ褒めていいですか?」(TBS系)、3月19日(2023年)の放送。業界のライバルのいいところを褒める企画。最初は高級スーパーで知られる成城石井と紀ノ国屋の社員がお互いを褒め合うもの。まずは成城石井の社員が紀ノ国屋を褒める。店内のレイアウトを褒め、希少部位がたくさんの精肉コーナーを褒め、「贅沢な卵かけトリュフしょうゆ」やアップルパイを褒める。選手交代、今度は紀ノ国屋が成城石井を褒める。「プレミアムチーズケーキ」や「焼売」、「ブイヤベース風スープリゾット」を褒め、レトルトコーナー「desica」シリーズのマニアックなラインナップを褒める。

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「年下」をべた褒め

   お次は歌舞伎俳優の中村獅童。あまり人を褒めない獅童が2人の俳優を褒める。「ぼくが褒めたい人は菅田将暉さんです。いろんなイメージに変化できる。自分自身もそういうところを目指したいし、役柄によってまるっきり変化できるような役者でいたいと思うので」と。映画「キャラクター」で共演。「この年になると後輩から学ぶことも多い。彼みたいに僕はなれないけど、自分に無いところがたくさんある人って時には嫉妬するし、時には尊敬するし。そういう年下かな」とべた褒め。

   さらに昨年、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で梶原景時役を演じた獅童、義経役の菅田と共演した際のエピソードを語り、「義経って歌舞伎では品位があって女性っぽいけど、暴れん坊で自由に演じ、今までにはない義経像を見事に作り上げましたよね」と。

   その後に、「なんも失敗しないじゃん。歌もすっごいい良いよね。なんなの!? なんか失敗してくんね~かな~」と言って笑わせた。

   もうひとりは、銀杏BOYZの峯田和伸。「投げ掛けたボールでいうなら、どこに返ってくるかわからない。テクニック云々じゃない直球というか、演技が上手いとか下手とかの次元じゃない。あんな人はいないと思いますね」と。映画「アイデン&ティティ」で共演。この映画が演技初挑戦の峯田のブチ切れるシーンが、「演技を超えていた」「人の生き様であったり精神というものが芝居に反映されるんだなということを改めて思った」と。

   悪口を言う番組はこれまでにもあったが、褒めるというのは新しい切り口かも? 特に人を褒めるのは、褒める人がどこにこだわりをもっているかというのもわかり面白い。レギュラー化を望む。

(大熊猫)

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