<1年前のワイドショー>ゼレンスキー大統領、日本の国会で演説 当時の注目度は?

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   <1年前のワイドショー>昨(2022)年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻により、世界の注目を集めたのがウクライナのゼレンスキー大統領でした。戦闘状態にあることを示すカーキ色の服装を常に着用し、侵攻に屈しない姿勢を国内外に映像発信。EU各国やアメリカ、カナダ、スイスなどの議会でオンライン演説を行い、ロシアへの経済制裁の強化などと訴えたことに共感が広がりました。日本の国会でも昨22年3月23日にオンライン演説することになり、各局ワイドショーは演説内容に注目しました。

  • ゼレンスキー大統領(衆議院インターネット審議中継ページより)
    ゼレンスキー大統領(衆議院インターネット審議中継ページより)
  • ゼレンスキー大統領(衆議院インターネット審議中継ページより)

演説内容の「直前予測」も

   (J-CAST)ワイドショー通信簿の「ゼレンスキー大統領『カーキ色のTシャツ』の意味(略)」(2022年3月23日、TBS系「THE TIME,」)は、演説には「ストーリーの黄金律」という法則が使われているとあります。コピーライターの川上徹也氏の分析によると、(1)何かが欠落した主人公が(2)遠く険しい目標に向かって(3)障害・葛藤・敵対するもの・自分の弱さを乗り越えていく、という内容で、「今までも歴史を動かしたスピーチにはすべて使われている」と川上氏はいいます。

   イギリス議会での演説では、大統領は「1日目の午前4時、ミサイルが飛んできて皆が目を覚ました」と切り出し、悲劇の主人公を表現。その後、立ち上がり、国民がひとつになるストーリーを語り、この黄金律が聴衆を引き込んだ、と紹介しています。一方で川上氏は「後から歴史を振り返ると『あの熱狂はなんだったんだろう』といったことが結構ある。全て正しかったか、歴史をみないとわからない」とも指摘しています。

   「日本に厳しい指摘も? 国会演説『直前予測』」(同23日、日テレ系「スッキリ」)も演説内容を分析していました、東野篤子・筑波大准教授(当時)は、国民感情に訴える「共感型」と、「非難型」の2つのパターンを指摘。イギリスやアメリカではシェイクスピアの名セリフやキング牧師の「私には夢がある」という名言を引用して喝采をあびた一方、ドイツ議会では「壁の向こう側の事態を見ていない」、イスラエルでも「なぜロシア企業に圧力をかけないのか」など、ストレートに訴えていたとあります。

   「『日本に尊敬の念がこもっている』(略)」(同24日、TBS系「THE TIME,」)は、ウクライナから日本に避難している人たちに、大統領の演説を聞いての感想を聞いていました。最後まで演説を聞いた一家の母親オルハさんは「一人ひとりの心に届く説明だ」と言い、さらに「米国では『ウクライナに栄光あれ』で締めくくったが、今回は『日本に栄光あれ』との言葉も。日本に尊敬の念がこもっている」と話した、とあります。

   あれから1年、なお戦闘は続いています。今(2023)年3月21日に岸田首相がウクライナを電撃訪問した際も、ゼレンスキー大統領は黒とカーキ色の臨戦態勢を示す服装でした。彼がスーツ姿になる日は、いつになるのでしょうか。

(コムギ)

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