NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」3月23日(2023年)放送回。刈谷先輩(高杉真宙)と玉本先輩(細川岳)が開発している「空飛ぶクルマ」の試作品ができあがり、投資家にテストフライトを見せる日がやってきた。(ネタバレあり)
舞(福原遥)が連れてきた投資家らは3人。どんな人たちなのかしらんと、じとりと拝見。刈谷先輩たちの緊張のなか、ポケットに手を突っ込んだままで握手でヘラヘラした感じ。何やら怪しいタイプである。
「空飛ぶクルマ」の試作品が...
大丈夫なのか?と心配になっているとテスト飛行がはじまった。ビューーンという音がスゴイ。かたずをのんで浮上するのを待っている。このシーンの刈谷先輩の顔ったら、こちらの顔までひきつるほど眉間にしわ寄せていた。「上がれ~上がれ~」という心の声が聞こえるようである。あんな顔されたら、ひょっとしてここにきて失敗するの?ハッピーエンドまでどうするの?と余計な心配までしてしまうではないか。この視聴者も巻き込む手に汗握る感じ、スワン号のテスト飛行を思い出した。あの時もハラハラしたもんだ。
ふと視線を赤ダウンの胡散臭い投資家に視線を移すと、脱力してしまうほど気が抜けた態度で、変わらずポケットに手を突っ込んだまま「うおおおおお」とうるさい。それにしても気に入らない人たちなのだけど、わかりやすく喜んでいる様子でひとまずよかった。それに何より、刈谷先輩の魔法のような念力も加わってか、試作品が本当に浮上して、事故もなく着地したので感動であった。
この息を殺して見守ったシーンでは「刈谷先輩、玉本先輩めっちゃ張り詰めててこっちも息を止めて見ちゃったわ」「飛行テストの時の鬼気迫る表情と夢を追いかける少年のような表情の違いに圧倒される」「刈谷先輩も成功して気持ちが舞いあがってます」などの反響がSNSでも見受けられた。
舞や刈谷先輩らの情熱がイノベーションを起こし、世界に新しいものが誕生するってこと。もちろん産みの苦しみがあるわけだから、投資家が出資すると手を挙げてくれたのは嬉しいことである。
(Y・U)