新垣結衣がCMキャラクターを務めるアサヒ飲料「十六茶」の新CMに耳を疑った。新垣結衣が小林聡美を「おばあちゃん」呼ばわりしていたのである。小林聡美を「おばあちゃん」と呼ぶには違和感がある。「おばあちゃん」と聞こえたような気がするけれど、聞き間違いか、と、アサヒ飲料公式サイトのCMギャラリーで確認したところ、たしかに「おばあちゃん」と言っていた。
新垣結衣34才と小林聡美57才。年の差23で母娘ならわかるが、おばあちゃんは無理過ぎる。実際には、ガッキーのおばあちゃんというわけではなく、もうひとり、2人の間に少年がいて、小林は彼のおばあちゃんという設定。
孫ならまだしも...
少年を演じているのは斎藤汰鷹(さいとう・たいよう)くん。現在、13才。年齢的には孫とおばあちゃんでもおかしくはない。世間には50代でおばあちゃんになっている人も多くいるだろう。が、そもそも小林自体、年齢不詳のようなところがあり、「おばあちゃん」呼ばわりには違和感しかない。
そもそも、昨今、自分の孫にさえも「おばあちゃん」「おじいちゃん」と呼ばれるのが嫌で、「ばあば」や「じいじ」、あるいは「まーちゃん」「ゆーちゃん」などと名前を呼ばせている人が多いご時世、赤の他人が「おばあちゃん」するのはいかがなものか。実際、知り合いの80代女性が、店員に「おばあちゃん」呼ばわりされて、叱りつけてやった、と言っていたこともある。それほどデリケートな問題なのだ。
小林を「おばあちゃん」呼ばわりすることに違和感をもった人は私だけではないようで、ツイッターなどでも違和感を表明する人がかなり見受けられる。
小林は30年前、「十六茶」が新発売されたときの初代CMキャラクターで、今回のCMは新旧キャラクターの共演で話題性を狙ったのだろうが......。
(子守熊)