<1年前のワイドショー>震度6強の福島県沖地震 当時報じられた被害と分析、そして喝采

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   <1年前のワイドショー>昨(2022)年3月16日深夜、福島県沖を震源とする地震が発生し、宮城や福島で最大震度6強を観測しました。3.11東日本大震災を思い起こさせる地震に、各局ワイドショーは各地の被害状況を速報しました。

   (J-CAST)ワイドショー通信簿の「震度6強から一夜 「スッキリ」が伝えた各地の影響」(22年3月17日、日テレ系)によると、東北道の宮城・白石インター上空のヘリから記者が「縦、横、斜めにわたって大きなひび割れが発生しています。道路の側壁も損壊しています」と報告。JR福島駅前からは、頑丈な石のタイルが3メートルにわたって壊れ、駅舎の中は浸水して水溜まりができていると伝えています。

  • 地震への備えを(写真はイメージ)
    地震への備えを(写真はイメージ)
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復旧の速さにSNSで驚きや感謝の声

   東北新幹線は福島―白石蔵王間で「やまびこ223号」が脱線。乗客・乗員78人にけがはありませんでしたが、アナウンサーは現場から「17両ある車両のうち16両が脱線しています。架線の支柱が傾いているのが見えます」などとリポートしたとあります。

   「東日本大震災の余震なのか?(略)」(同17日、TBS系「THE TIME,」)は、筑波大学の八木勇治教授の見方を取り上げています。「今回の地震は沈み込む太平洋プレートの中で発生した地震で、揺れが長かった理由は、複数の断層が連動したため」と分析。大震災の余震なのかについて「今回はむしろ去(2021年)年2月の地震の余震に近い」といい、大震災との関連には慎重な見方でした。

   「東北自動車道スピード復旧(略)」(同18日、TBS系「THE TIME,」)は、東北自動車道の素早い復旧を取り上げています。国見IC~白石IC間の路面に約50メートルにわたってひび割れが発生、復旧に時間がかかるとみられていましたが、ネクスコ東日本は地震1日半後の17日午後に「先ほど東北自動車道、全面解除となりました」と発表。復旧の速さにSNSで驚きや感謝の声が上がり、3万「いいね」にも及んだとあります。

   東北新幹線は、2004年の中越地震で上越新幹線が脱線したのを教訓に、車輪に『逸脱防止ガイド』というL字型部品をつけており、鉄道ジャーナリストの梅原淳氏が、脱線しても線路内にとどまって高架線からの転落を防いでいる、と解説しています。

   「東北新幹線(略)長嶋一茂『ある意味凄いな』」(同18日、テレビ朝日系「モーニングショー」)では、長嶋一茂さん(スポーツキャスター)が「新幹線の安全神話は保たれた(略)脱線に関しては死者がいなかった」と先端技術をほめつつ、「まだまだ自然の驚異にはかなわない部分がある」と戒めるコメントも。また、高速道路の復旧の早さには「これはハワイだったら半年かかりますね」とも。

   地震被害の区間で運転を中止していた東北新幹線はこの後、4月14日に全線で運転を再開しました。1カ月で復旧できたのは、ある意味凄い、とも言えそうです。

(コムギ)

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