韓国の尹錫悦大統領がきのう16日（2023年３月）、来日した。韓国の大統領が首脳会談のみを目的として来日するのは約12年ぶり。17日の「めざまし8」は「異例のはしご会食でのオムライス外交」というタイトルで、岸田文雄首相のおもてなしぶりを伝えた。
首脳会談と共同記者会見の後、両首脳夫妻は厳戒態勢の東京・銀座の街に現れた。「ふだんはネオンきらめく銀座の街が、きのうは赤色灯に照らされました」とMCの永島優美アナウンサー。最初はすきやき店で会食し、その後、300メートルほど離れた老舗の洋食店「煉瓦亭」へと移動。尹大統領はオムライスが好物だということで、岸田首相が異例の二次会をセッティングしたようだ。
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岸田首相（写真）が異例の…
「生CM」にもビックリ
政府関係者によると、すき焼きを食べた後だというのに、2軒目ではオムライス、ハヤシライス、カツレツ、ハンバーグを食べたのだという。永島アナは「そんなに食べられる？」「日韓大食い選手権」といったSNS上の反応も伝えた。
午後10時すぎに洋食店を出た両首脳は、車に乗る前も笑顔で会話を交わしていた。尹大統領は車の窓を開けて、報道陣に手を振っていた。
ニュースの後、永島アナが「きょうはこの方が『めざまし8』初出演です。昨年NHKを退職し、きょうが情報番組初出演となります」と紹介したのは、「安倍晋三・元首相に最も食い込んだ記者」と呼ばれていた元NHK解説委員の岩田明子氏だ。
MCの谷原章介が「岩田さんは各国の首脳外交を20年近く見てきて、今回の日韓首脳会談、どうごらんになりましたか」と振ったのに対し、岩田氏は「色々見てきましたが、２軒はしごの晩餐会というのは非常に異例。食べる量も異例だと思いましたけど。外交当局がこういうロジを組むのは考えにくいので、官邸か官邸周辺（がセットした）と予想しています」とコメントした後、岸田首相のおもてなしの背景として、「リスクをとって徴用工問題の解決策を打ち出した尹大統領の後押し」「米国訪問を控えた尹大統領への配慮を、米国にアピールしたかった」などと、約１分半にわたって一気に解説した。
番組最後に「初めてでどうでしたか」とMCの永島優美アナウンサーに振られた岩田氏は「新鮮なことばかりで、何よりも生CMというものを初めて知りました。すごくビックリしました」とNHK出身らしい優等生コメントで締めていた。
（キャンディ）