NHK大河ドラマ「どうする家康」。次回3月19日(2023年)放送は「第11回 信玄との密約」です。登録者数14万人を超える人気歴史解説動画「戦国BANASHI」を運営するミスター武士道が、今週原稿で最も熱く語りたい「マメ知識」は? 過去の配信動画内容を軸に解説します。(ネタバレあり)
名前の由来は?
いや~乱世乱世。どうも歴史好きYouTuberのミスター武士道です。
『どうする家康』が何倍も面白くなる歴史知識をご紹介します。
さて、今回はどんどん存在感が大きくなって来ている『築山殿』(ドラマ内では瀬名)についてです。
「築山」とは彼女が住んでいた場所から付いた名前であり実名は現在わかっておりません。戦国時代の女性にはよくあることですが、それは当時の風潮として男女ともに実名は書き表さないのが良いとされていたからです。
諱・忌み名とも書くほどで、書状などの都合上判明することの多い戦国武将たちとは違い、女性の実名は記録が残らないことがほとんどでした。
年齢も確定的な史料がなく、家康の2~3歳年上だったのでは、とまでは推測されています。
前回の第10回『側室をどうする!』では女性たちのやりとりがメインの回で、正室である築山殿が嫉妬したりと少し箸休め回に見えましたが、実は築山殿の今後を考えるとそうも言っていられません...。
そんな築山殿は最近の研究で大きくイメージが変わってきております。
まずは築山殿についての今までの定説を紹介いたしましょう!