オードリーの2人がMCを務め、今注目の有名人と「事前アンケートなし、打ち合わせなし」のフリートークを繰り広げる「あちこちオードリー」(テレビ東京系)。3月15日(2023年)放送では「もちこみオードリーSP」と題して、森三中・黒沢かずこさん、あのさん、かが屋の3組が登場。個性の強い3組がそれぞれ話したいテーマを持ち込み、ふだんはあまり聞けない本音が楽しめた1時間でした。
黒沢さんが持ち込んだテーマは、「仕事って何ですか?」。黒沢さんいわく、みんな好きで始めたことで、誰にも頼まれていないのに勝手に沼に入っていくのが芸能人という仕事。「でもどこかで、仕事だと割り切ることも出てくるときがある。みなさんはいつから、どうやって、割り切って仕事をしてるのかな」と問いかけます。
春日俊彰「内容によりますね」
これに対する春日俊彰さんの回答は「内容によりますね。ロケなんかはあまり仕事とは思わないです。スタジオトーク、あれは仕事ですね。ちゃんと何かをやらないと、と期待されている。番組の流れを作るみたいなのは仕事ですね。本来の春日じゃない」。
かが屋・加賀さんは「自分がやる番の時は緊張して仕事だと思ってるんですが、僕もファン上がりみたいなところがあるんで、芸人さんの収録以外のトークを聴けるとか、裏側を見られてる喜びの方が勝ってる」、あのさんは「音楽は完全に仕事じゃなくて表現したくてやっていて、テレビも芸人さんが好きだし楽しんでいる、イチ視聴者みたいな気持ちでやってる」と、それぞれのスタンスを話します。
全員の回答が出揃った後、黒沢さんに「MCって楽しい?」と聞かれた若林正恭さん。
「情報番組のMCをやり始めた5年くらいは、(番組プロデューサーの)佐久間さんを呼び出して『なんでお笑いの番組が僕には来ないんだ』と愚痴ってた」と、芸人なのにMCを求められることに最初は葛藤があったことを明かします。
「でも、お笑いしか見ていない豪腕な人たちが、お笑いだけの仕事を取っていくのを横目で見ながら『俺、こっちじゃないんだな』って思った時があって。情報番組の進行みたいなのがいっぱい来るから、これが合ってるんだろうなって。昔は『幸せ』という漢字は仕事の『仕』に『合』わせるって書いてたんだって。だから、仕事が合うって幸せなのかな。合ってることだから向いているんだなって。そしたら今はすごい楽しいです」と、心境の変化を表現。
若林さんは、クイズ番組の収録後に出演者たちがクイズの問題について盛り上がっていると、聞き耳を立てながら「ちょっとうれしい」と感じているのだそう。黒沢さんも「チームプレーって楽しいよね」とうなずきながら聞き入っていました。
放送終了後のツイッターでは、「若林さんの話泣けてくる。楽しい仕事したいよな」「仕事が合う=しあわせ、というのが刺さる」「まさに裸のトークバラエティって感じ。黒沢さんと若林さんの距離感いいな」と、人気芸能人たちの仕事論に共感する声が続出していました。
(Hibunny)