2016(平成28)年8月。舞(福原遥)が女の子を出産。舞と貴司(赤楚衛二)は、「何があっても前向きに歩き続けてほしい」という願いから、娘に「歩(あゆみ)」と名付けた。
それからまた2年。
めぐみ(永作博美)に緊急の知らせが入る。五島にいる母・祥子(高畑淳子)が、船で倒れたというものだ。祥子は軽い脳梗塞と診断され、入院することになった。
万博へ舞の夢が膨らむ
その知らせを聞いた舞は、歩の世話を貴司に頼むと、めぐみとともに五島に向かった。
「手足のしびれが取れない」と訴える祥子に対し、めぐみは「東大阪の岩倉家で一緒に暮らそう」と提案。しかし祥子は到底受け入れる様子がない。めぐみと舞は、祥子を説得することができないまま東大阪に帰ることになる。
東大阪に戻った舞は大阪で万博が開かれる計画が浮上していることを耳にする。万博が東大阪と世界をつなげるチャンスになるのではないか――。舞の夢が膨らむ。
一方、めぐみはいつか「IWAKURA」の経営を結城(葵揚)に引き継いでもらうつもりでいた。そしてそのことを結城に告げるが...。
同じころ、五島では祥子が無事に退院。木戸(哀川翔)らに支えられて帰宅すると、そこには貴司と歩が待っていた。
祥子は、めぐみの説得に応じることを決意。東大阪への移住を決める。
舞とめぐみに付き添われ、住み慣れた五島を去った祥子。室内の段差を取り払うなどのリフォームが行われた岩倉家に到着すると、めぐみに壊れてしまったラジオを預ける。