8日(2023年3月)の「スッキリ」で、7日に投稿されたNHK党のガーシー参議院議員のインスタグラムが映し出された。
スーツに身を包み、「本院(参議院)の信用を失墜したことは、まことに申し訳なく、深く自責の念にたえません。ここに謹んで陳謝いたします」と、頭を下げたガーシー氏。胸には、国会議員のバッジが。
8日の参院本会議の議場で陳謝することを求められていたが、7日に帰国しない考えを明言し、代わりとしてこの「陳謝動画」を議院運営委に提出したという。
松田丈志「後付けで言っているようにしか」
ガーシー氏は動画の中で「できればこの若輩者にもう1度だけチャンスと猶予をいただけたらなと思います」とも訴えていたが、参議院は動画受け取りを拒否。番組によると、懲罰委員の1人は「もう除名しかない」と話しているという。
その後投稿した別のインスタグラムで、ガーシー氏は「帰国しない理由」を説明。「不逮捕特権はあるが、なにも安全ではない」というのが1つ。
そしてもう1つは、6日から訪問しているというトルコに関係するものだ。「僕はこのままトルコに残って支援活動を続けていこうと思います」、「トルコであの惨状を見て、『オレ、懲罰委員会。参議院クビになるのが嫌だから戻る』なんて言ってられません。クビよりも大事なものあるでしょ」というのがその理由だという。
あきれ顔で動画を見ていた司会の加藤浩次は「言っているロジックが全然成立していないような気がしますね」。松田丈志(競泳元日本代表)も「『もう一度チャンスを、もう少し猶予を』って言葉がありましたけれど、すでにかなりの時間がここまで経っているし、時間の問題ではない」とバッサリ。
加藤「トルコに入ってトルコの現状を見て、それだったらやっぱ帰れないって。違うでしょ、それは。全然違う話でしょ」
松田「トルコが大変な状況にあることは間違いないが、今回のガーシーさんの行動に対しては帰らない理由をトルコの問題に紐づけて後付けで言っているようにしか見えない」
宮崎哲弥(評論家)は別の観点から問題を指摘。
「私は問題の根源は政党交付金にあると思う。NHK党というのは、有り体に言うとお騒がせ人物など、議論の的になっている人物に立候補させて得票率を稼ぐことによって政党交付金を釣り上げてきた。これは完全な合法ではあるが、もしこの状況を根本的に変えないとしたら、現状の政党交付金のシステム自体を変えないといけない。国会が自らの力でやらないと、こういう事例は今後も出てくると思う」
(ピノコ)