WBCの強化試合(対阪神)が6日(2023年3月)京セラドーム大阪で行われ、大谷翔平選手(28)が2打席連続本塁打で6打点をたたき出した。7日の「めざまし8」は、MCの谷原章介と永島優美がそろって、左ひざをついて右手一本で刀を抜いた、大谷の「サムライスタイル本塁打」を真似て登場した。
大谷の日本でのプレーは1974日(5年半)ぶり。
第一打席では空振りの三振だったが、3回表の2死1,2塁で迎えた2打席目は、1ボール2ストライクに追い込まれた。低めに落ちる変化球に体勢を崩された。左ひざが土につき、最後に右手一本ですくいあげた打球は、バックスクリーンわきへ軽々と運ばれた。
「あんなの競技違うし」
5回にも、バットを折りながら、やはりバックスクリーン横にはじき返し、連続3ラン本塁打となった。大谷は「時差ボケで万全ではない」と語っていた。
大谷は試合後、「素晴らしい選手が集まってくれているので、チーム一丸で頑張りたい」。本塁打については「(相手投手も)素晴らしいボールを投げてきていたので、何とか負けないように、いい角度で振ることができました」「まだまだ声援が足りないので、もっともっと大きい声援を、よろしくお願いいたします」
西武の山川穂高選手は、「マジ、野球やめたいです。あんなの競技違うし。一本目あれ、ふざけてるでしょ。二本目もバット折れているし。すげえというか、引いた」。
大谷が本塁打を打って塁上を回っている時に「謎のグリグリポーズ」をとっていた。これは何か?実は、この日トップバッターで2安打を放った、メジャーリーガーのヌートバー選手が所属するカージナルスの選手がホームランなどを打った時のパフォーマンス「ペッパーグラインダー」だ。「打席で粘ろう」との意味が込められている。大谷がヌートバーを盛り上げるために同じポーズをとったものだ。
試合後の球場わきで、多くのファンに囲まれる男性がいた。大谷のホームランボールを拾ったのだ。「まさか僕が取れると思っていなかったので、ものすごくうれしい」「運を使い切ったなって感じ」「娘が大谷選手のファンで、いつ結婚できるかな?とかアホなこと言ってるから、これで辛抱しとき、って感じでプレゼントします」。
米国でも驚きのニュースが。昨年4月20日のアストロズとの試合で着た、大谷のエンゼルスの背番号17の泥付きユニホームが、同チームのチャリティオークションに出品され、約550万円で落札された。京セラドームでのグッズショップでは長蛇の列ができ、14万円分ほど買った男性は「いろいろ頼まれたので、買えるだけ買っちゃった」と、大谷のユニフォームの束を見せた。
WBCの一次ラウンドは、9日中国、10日韓国、11日チェコ、12日オーストラリアだ。
(栄)