「俺がルフィだというのはやめてよ」と「容疑者間の会話」 「この映像はいったい何なんだろう」(石原良純)

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   「ルフィ」事件で、テレビ朝日が独自入手したとみられる映像は何を意味するのだろう。きょう6日(2023年3月)の「モーニングショー」は、特殊詐欺事件でフィリピンから強制送還・逮捕された渡邉優樹容疑者ら4人の役割分担が判明した、と報じた。

   その中で映し出されたのは、「指示役」のトップとみられる渡邉容疑者と、今村麿人容疑者、そして司会役の男の3人が、日本への送還前に収容所とみられる所内で会話している場面だ。入手先などの詳細は伝えられなかったが、2月11日のテレ朝「サタデーステーション」で「独自入手した」として報じた映像と同じものだった。今朝の番組では「この映像は誰かの意図に基づいて撮影され、メディアへの提供を含め意図をもって外部に送られた可能性が高い」とのナレーションが入った。

  • 捜査が進んでいる(写真はイメージ)
    捜査が進んでいる(写真はイメージ)
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容疑者4人の役割分担を解説

   縦長画面に映っていたのは、手前に座っている渡邉容疑者、テーブル越しにこちらを向いている今村容疑者。司会役の男は会話をメモしている右手首だけが映っていた。

   渡邉容疑者「(自分は)ルフィでもないよって、俺は本当に言いたいのよ。マジで本当のこと」

   今村容疑者「だけど、俺がルフィだっていうのはやめてよ」

   渡邉容疑者「俺はメディアに言いたい。だって違う、違いますよって。知らんよ、(強盗事件が)何十件も出てきて。(略)ちゃんとSIM(スマホのSIMカード)とか替えていなかったせいだからね」

   今村容疑者「俺のせいでもなんでもいいんだけどさあ。何て言えばいいの。俺がルフィって言えばいいの」

   司会役の男「それは最悪、入っちゃった(日本での取り調べ)時の話で、そういうふう(今村容疑者がルフィ)にしてほしいって」

   会話の流れは、渡辺容疑者が強盗事件を指示していたルフィは今村容疑者だと認めさせる内容のようだが、今村容疑者は自分一人でやっていたのではないと言いたいようだ。

   スタジオでは、4人の役割分担を解説した。トップが渡邉容疑者で、筆頭幹部が小島智信容疑者。何人かの幹部の一人が藤田聖也容疑者と続く。そして、今村容疑者はフィリピン国内の「かけ子」のリーダーとみられるという。

   映像の感想を求められた元埼玉県警刑事の佐々木成三氏は「対等にしゃべっているようにもみえる。お互いが弱みがあり、牽制し合いながらしゃべっている」という。

   石原良純(タレント・気象予報士)「偽装工作の口裏合わせをしているという場面。この映像はいったい何なんだろう」

   佐々木氏「正直、私が捜査側だったら、これを報道が先に流してほしくないなと。それぐらい公判維持、裁判の証拠になりうるような映像と思う」

   山口真由(ニューヨーク州弁護士)「4人が完全に一枚岩で全員が黙秘されたら捜査としてはやりにくい。おそらくそうじゃなくて、かなり亀裂が入っている。意図的に流されているとしても、捜査の全体としてはやりやすくなると思う」

(コムギ)

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