2015(平成27)年。「IWAKURA」を退職した舞(福原遥)は、御園(山口紗弥加)とともに新会社「こんねくと」を設立する。東大阪にある町工場の技術を活かした新製品を開発し、消費者に販売する会社だ。
「こんねくと」が初めて受けた相談は、パンチングメダルを製造する工場の仙波から。金属版に細かい穴をあける「パンチング技術」を活かした製品を開発できないかというものだ。
「次」の意外な依頼人
舞と御園は照明器具のランプの製品化を考案し、仙波も乗り気になる。ところが、板金が専門の我妻(久保田磨希)に協力を求めたところで問題が発生。我妻がその要請を一蹴したのだ。「売れる見込みのない製品の試作などできない」というのがその理由だ。
そして、ある晩のこと。台風が近づく中、舞と久留美(山下美月)が「ノーサイド」でおしゃべりしていると、店に悠人(横山裕)が酔いつぶれた佳晴(松尾諭)を支えながら入ってきた。2人で飲んでいたところ、佳晴が泥酔してしまったという。
久留美とともに佳晴を家まで送り届けた悠人が帰ろうとした瞬間、停電が発生。
暗闇に包まれた部屋で、久留美は悠人に打ち明け話をする。看護師としてのキャリアアップのことで、佳晴に言い出せないことがあると話す久留美に、悠人はアドバイスをする。
一方の舞たちは、ランプの新製品を完成させた。そんな中、仙波が大手インテリアメーカーの担当者・瀧本(小堀正博)を連れてやってくる。
瀧本はランプについて、仙波が手掛けたデザインパンチング以外のパーツ製造は海外の工場に委託してはどうかと提案。舞はその提案を受け入れず、答えを保留する。
そんなある日。「こんねくと」に新たな相談があった。依頼人は佳晴。
「ノーサイド」のオーナー・道子(たくませいこ)に今度こそプロポーズしたい。金属アレルギーの道子が安心して付けられる指輪を作ってほしい――というのがその内容だった。