<今週のワイドショー> 「3700倍レジオネラ菌」旅館社長の注目会見 何度聞いてもあきれる「言い分」

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   福岡・二日市温泉の老舗高級旅館「大丸別荘」で、大浴場から基準値の3700倍ものレジオネラ属菌が検出されました。それだけでも衝撃的ですが、社長が2月28日(2023年)の釈明会見で、ずさんな管理の実態を臆面もなく語ったことに、さらに驚きが広がりました。

   (J-CAST)ワイドショー通信簿の「(略)旅館の社長会見に『ちょっと半笑いな感じもする』」(3月1日、日テレ系「スッキリ」)は、検出の経緯を伝えています。

  • 各局のワイドショーが取り上げた(写真はイメージ)
    各局のワイドショーが取り上げた(写真はイメージ)
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「ちょっと半笑いな感じ」指摘も

   2022年8月に利用者がレジオネラ属菌を原因とする感染症にかかり、福岡県が調査に入ったところ、大浴場から基準値の2倍の菌が検出されたそうです。大丸別荘は10月、県に「湯の交換や塩素濃度は適切」「自主検査で菌は検出されなかった」とウソを報告。県が再び11月に「抜き打ち」検査した結果、3700倍もの菌が検出された、とあります。

   レジオネラ菌は肺炎などを引き起こし、最悪の場合は死にいたることもあるといいます。山田真社長は会見で「たいした菌じゃないと認識していた」という趣旨の発言を繰り返し、「(申し訳ない思いが)働くようならその前に塩素入れてました」と発言した時など、冗談でも言っているかのように笑う場面が見られた、とあります。タレントのみちょぱさんも「ちょっと半笑いな感じもする」とあきれていたようです。

   「『基準3700倍』(略)社長が語った驚愕の認識」(1日、TBS系「THE TIME,」)も、会見を取り上げています。塩素注入を怠ったことについて、社長は「塩素のにおいが自分の体質に合わず嫌いだった。身勝手な理由だった」と認めたとあります。さらに、虚偽回答やサンプル検査の時だけ塩素を注入したのは「偽装ということになります」といい、記者に「利用者のことはどうでもいいということですか」と追及され、「そう言われれば、そういうことになりますね」。

   「『歴史に残る、大丈夫かという会見』(略)」(1日、テレビ朝日系「モーニングショー」)には、この旅館は1865年創業で、昭和天皇も泊まったことがあり、全国から客が訪れる名門旅館とあります。玉川徹さん(テレビ朝日報道局員)も「2回ほど泊まった」そうですが「今は思い出してゾッとする」。浜田敬子さん(元AERA編集長)は「ブランドが一瞬で傷つく典型的な例」といい、司会の羽鳥慎一さんも「この旅館だけの問題ではない。温泉業界全体に対する影響がある」と指摘していました。

   羽鳥さんがいうように、「温泉施設の基準超レジオネラ菌『静岡でも(略)』」(2月28日、TBS系「THE TIME,」)では、静岡県伊豆の国市が運営する公衆浴場でも基準値の2倍のレジオネラ菌が検出された、とあり、清掃が足りなかった可能性があるといいます。

   コロナ禍により、業界は旅行割など国や自治体の支援を受けています。なによりも信頼回復が急務だと言えます。

(コムギ)

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