フィリピンから指示役らしい男4人が日本に強制送還された大規模特殊詐欺・強盗事件で高齢者宅に電話する「かけ子」とみられる日本人メンバー2人が新たに拘束されたと、3日(2023年3月)の「モーニングショー」が伝えた。2人には日本でも詐欺容疑の逮捕状が出ており、警視庁はフィリピン当局に引き渡しを求める。
「実行役は使い捨て」指摘も
マニラの入国管理局が公開した動画は、黒マスクの女が捜査員3人に囲まれ、後ろ手に手錠をかけられる場面。1日に拘束された27歳の容疑者らしく、フィリピンでの観光ビザを延長しようとしていた。日本では警察官を装い、キャッシュカードなどを盗んだとして去年9月に詐欺窃盗の疑いで逮捕状が出た。フィリピンでは他にも59歳の男が2月に逮捕され、1月には26歳の女1人も拘束された。
このグループは、広島の強盗傷害事件や、東京狛江市の強盗殺人、中野の強盗傷害事件などに関与した疑いがあり、実行役として30人がこれまでに逮捕された。多くがレンタカーを本名で借り、ホテルに本名で泊まり、本人名義のスマホで指示役から連絡を受けていたと一部新聞が報じている。
元埼玉県警刑事の佐々木成三さんは「実行役は使い捨てなので、捕まっても関係ない、闇バイトで募集すればいいと(指示役は)考えているのではないか」と推察する。
小西克哉(ジャーナリスト)「かけ子なんて出来高の3%ぐらいしかもらえないのに、若い容疑者はどれぐらい深刻な犯罪なのか認識がない。一生を棒に振るリスクをどう思っているのか。そこを知らしめることが大切だ」
廣津留すみれ(バイオリニスト)「下っ端、もうけるためのツールとしか思っていないことが分かる構図です。闇バイトをやったらどういう扱われるか、理解しないとひどい扱いを受けますよね」
司会の羽鳥慎一「だから止めろと言うのもおかしいですけど、バイトとハードルを下げるような言い方でも、犯罪の加担者です。しっかり認識しないといけない」
わかってるのか、そこのところを?
(あっちゃん)