中国で「愛媛」名使ったミカン無断生産・輸出 「中国からの視察団」との関係は? (めざまし8)

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   「日本の農家からは怒りの声が上がっています」ときょう2日(2023年3月)の「めざまし8」でMCの永島優美アナウンサーが切り出したのは、中国の農家が生産・販売している「愛媛ミカン」をめぐる話題だ。中国では現在、愛媛の名前を使ったミカンが無断で生産され、海外にも輸出されているのだという。

  • おいしそうなミカンを…(イラストはイメージ)
    おいしそうなミカンを…(イラストはイメージ)
  • おいしそうなミカンを…(イラストはイメージ)

古市憲寿「美味しそうにプレゼンすることがうまいなあと...」

   このミカンのジューシーさをPRする中国のSNS上の動画が、何ともパワフルだ。農園とみられる場所に用意された大きなトレイの上には、愛媛ミカンがぎっしりと敷き詰められている。トレーナー姿の男性がミカンを次々に取り上げては、半分に切って豪快に握りつぶし、「ほら見てください。これがわが四川省眉山の『愛媛38号』のミカンです。すべて皮が薄く、肉厚、果汁たっぷり!1箱10元(日本円で約200円)でお送りいたします」と、あふれる果汁をアピールするという映像だ。

   別の動画では、女性が木になっているミカンをもぎ取り、その場で半分に切って画面に向かって断面を見せた後、手でグシャッと握りつぶして果汁をまき散らしながら、「この最高品質の『愛媛ミカン』が好きなら、『いいね』を押してください」と宣伝していた。

   「愛媛38号」という品種は愛媛県が試験的に栽培しているもので、市場には出回っていない。愛媛県の中村時広知事は「確認は取れないが、今から20数年前に(中国から)視察団が来て、その時に(無断で持ち出された)、という可能性はある」という見解を示している。県によると、「愛媛」という名前は中国でも商標登録としており、中国の業者が勝手に「愛媛」の名前を使って販売しているのを見つけた場合は差し止めを依頼しているが、業者の数が多すぎて間に合っていないのだという。

   番組が取材した愛媛県内の農家、田緑藤治さんは「我々生産者の気持ちを逆なでするような行為。本当に残念。憤りを感じる」と話していた。

   MCの谷原章介「本来なら食べるものをクシャっとつぶすことは、ジューシーさをアピールしたいのかもしれないが、いい気持ちはしませんね」

   古市憲寿(社会学者)「中国の人はミカンを美味しそうにプレゼンすることがうまいなあと思いました」

   大空幸星(実業家)「もちろんライセンスはきちっととってもらいたいが、こういう中国のバイタリティを愛媛県や農家も持つことは大事かもしれません」

   番組ではこの後、高校の学校給食で食用コオロギの粉末を使ったコロッケが出されたニュースを取り上げたのだが、ここで谷原は「昆虫食といえば中国は長い歴史がある。そこから学ぶことがあるかもしれませんね」と「中国つながり」のコメントを披露していた。

(キャンディ)

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